ジャニーズ会見「非常に仕切り悪かった」「あ、そういうことだったのか」 松本和也氏「謎進行」の背景、指名NG記者が推測

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   故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で、質疑応答の際に指名を避けるべき記者らの名前や写真を載せた「NGリスト」があったことがNHKなどで報じられた件を受け、ジャーナリストの鈴木エイト氏が2023年10月5日放送の「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)に出演した。

   鈴木氏は会見の司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏の進行に「仕切りが悪かった」と繰り返した。

  • 会見の様子(2023年10月2日撮影)
    会見の様子(2023年10月2日撮影)
  • 記者会見で司会をした松本和也氏
    記者会見で司会をした松本和也氏
  • 会見の様子(2023年10月2日撮影)
  • 記者会見で司会をした松本和也氏

「必ずスルーして違う人に」

   報道によると、ジャニーズ事務所による2日の会見には、指名を避けるべき記者らの名前や写真、座席の位置などを載せた「NGリスト」が持ち込まれていたという。会見は、1社1問というルールが設けられ、司会者が挙手した記者らを選ぶ形で質疑応答が進められた。質疑応答には時間制限もあった。

   ジャニーズ事務所側はこうした疑惑について、あくまでも会見運営を委託したFTIコンサルティングが独自に行ったものであり、事務所側は「絶対当てないとダメですよ」などとリストの受け入れを拒否していたとする文書を発表している。

   会見で司会をつとめたのは、16年6月にNHKを退職した元アナウンサーの松本氏だった。松本氏は現役時代、報道番組のキャスターも経験している。

   こうした問題を受け、鈴木氏はラジオ番組に出演し苦言を呈した。鈴木氏はFRIDAYが5日に報じたモザイクなしのNGリストの中に顔写真と名前が載っていた。

   NGリストの存在について所感を問われると、鈴木氏は「あ、そういうことだったのかと。当日抱いていた違和感がすんなり腑に落ちた」と語った。

   「非常に仕切りが悪かった。なぜプロの実績ある司会者がなぜこんなヘタクソな仕切りをするのか」とし、「積極的に手を挙げていたにも関わらず、司会の人と目が合ったような気がするんですけど、必ずスルーして違う人に行っていた。『次は必ず自分だろう』みたいなタイミングでも当てられなかった」と不自然に指名を避けられていたように感じるとした。

   会見中、指名する記者を選ぶ際に松本氏が「えっと、色々(記者の)顔を覚えられなくなってきました、はい」などとまごつく場面があったことについて、こう推測した。

「最初あの『顔が覚えられない』って時に、二度同じ人を当ててしまわないようにということなのかなって一瞬思ったんですけど、二度挙げている人はまずいないんですよね。そういう中で、じゃあこれはリストと照合するため、OKな人、NGな人を混同しないようにという形で、事前に覚えていた顔がだんだん分からなくなってきた。そういうことなのかな」

「逆に円滑な運営を妨げていたのは司会者のほう」

   NGリストに自身が載っていたことについては「光栄だなって思いましたね、非常に。こういう形で社会の注目を浴びて、主催者側が質問されたくない質問をする人だってことを逆に認めてもらった」と語った。

   第一回目の会見では鈴木氏も指名されたといい、2日の会見について改めて「最初の会見も仕切りは悪かったですけども、今回はそれに増して仕切りが悪かったですね」と苦言。

   FTIコンサルティングが「この資料は限られた会見使用時間の中で会見の円滑な準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの」などとする発表を行ったと複数メディアが報じていることについては、「逆に円滑な運営を妨げていたのは司会者のほうで。非常に質問の長い人、回答の長いところには全く手を入れずに放置していた。質問数、質問する人、質問する数を減らそうとしているような進行でしたね」とした。

   松本氏が所属している青二プロダクションでは5日、J-CASTニュースの取材にこう回答している。

「取材は、すべてお断りしています。その理由についても、お答えできません。コメントも出す予定はありません。詳しいことは、ジャニーズ事務所に聞くようにお願いします」
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