「ファンの方には、節度ある盛り上がりをお願いしています」
過去のいくつかの新聞報道によると、京セラドーム大阪のオープン後に、周辺住民から地震のような振動への苦情が寄せられるようになった。
1999年ごろに、運営会社などが調査したところ、観客が曲に合わせてジャンプする「縦ノリ」が原因で、近くの高層マンションで震度3に相当する揺れが観測された。ドームでは、震度1~3程度の揺れに備え、100か所以上に制振装置が置かれ、振動の問題がないコンサートだけ許可するようになった。また、03年ごろからは、ドームでジャンプが禁止されるようにもなったという。
大阪市環境局の西部環境保全監視グループは10月4日、J-CASTニュースの取材に対し、ドームの振動問題についてこう話した。
「振動の苦情に昔は対応したことがあると聞いたことがありますが、ここ5年間は、ドームについての振動の苦情は処理していません。振動については、地盤の影響はあると思います。何万人も集まって、客が飛び跳ねたりすれば、周囲の建物が揺れる可能性はあるでしょう」
運営会社の大阪シティドームは4日、「看板などは用意していますが、ジャンプ禁止などは主催者の判断になりますので、こちらでは答えられません」と管理本部の担当者が取材に説明した。
今回のダンスイベントを主催する「SOGO OSAKA」に5日、記者が電話して問い合わせると、受付のスタッフが次のように説明した。
「他のコンサートでも同じですが、ルールとしてジャンプ禁止にします。近隣への配慮で、看板なども出して呼びかけます。ファンの方には、節度ある盛り上がりをお願いしています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)