大手コンビニ「ローソン」が消費期限切れのパンを販売したのではないか、とお笑いコンビ「霜降り明星」がYouTube動画で疑惑の声を上げている。商品は、当日に購入されたように伝えられているものの、期限はその前日にあたるという。
ローソンは取材に、購入日時や店舗の確認は出来ていないとしつつ、「商品をお買い上げいただいたお客様および動画をご覧になって不安になられたお客様には、心よりお詫び申し上げます」と答えた。
「さっき買ってきたやつっすよね?」
発端は、2023年9月25日に公開されたYouTube動画「【パン監査祭】ローソンの惣菜パンは美味いのか!?監査史に残る大事件発生!【霜降り明星】」だ。食レポ企画で、霜降り明星の粗品さんとせいやさんが出演した。
フランスパンにペースト状の具材が塗られた「牛カルビ焼肉パン」で異変が起きた。せいやさんが、「不味いんかーい!あぁでも後味うまいんかい」「いやこれはちょっと最下位かも。監査ランキング」などと酷評するなか、粗品さんが、
「これ消費期限切れてる?」
と指摘。動画内で示された撮影日時は15日16時32分で、商品の消費期限は14日だった。
購入時期に関して、粗品さんは「何これ。さっき買ってきたやつっすよね?」といい、せいやさんも「(マネージャーが)予想して買えないですもんね?今日僕さっき言いましたもんね、今日ちょっとパンやりましょかって」と述べる。
「手震えてきた。ホンマに監査やん」と動揺するせいやさん。粗品さんは爆笑する一方、「裁判なった時に」と証拠写真を押さえるよう促す。2人が空気を和らげるように「疑惑」と重ねる場面もあった。購入していたほかのパンの期限は翌日~数日先だという。
事実関係や受け止め、今後の対応を尋ねたところ、ローソン広報は10月5日、「当該動画について認識していますが、ご購入日時やご購入された店舗の確認は出来ていません」とJ-CASTニュースの取材に答えた。下記のようにも伝える。
「今回、商品をお買い上げいただいたお客様および動画をご覧になって不安になられたお客様には、心よりお詫び申し上げます。今後、お客様に安心してお買物をしていただけるよう、再発防止に努めてまいります」
消費期限切れの扱いは?ローソン言及せず
かねてローソンをめぐっては、消費期限切れの商品を購入していたと報告する客の声がX(ツイッター)で散見される。
厚生労働省・農林水産省が公表しているところによると、衛生上の危害を及ぼすおそれのないものであれば、期限切れの食品を販売することは食品衛生法で一律に禁止されているとは言えない。
ただ、消費期限を過ぎた食品については、「飲食に供することを避けるべき性格のものであり、これを販売することは厳に慎むべきものです」とされている。
このような背景があってか、コンビニによっては期限切れでの販売を防ぐため、レジで警告音が鳴り、店員が商品交換にあたるような店もある。
ローソンに対する先の取材では、消費期限切れ商品の扱い方、販売を防ぐシステムなどを導入しているかについても尋ねたが、説明はなかった。