中国・杭州アジア大会野球の日本代表は2023年10月3日、セカンドステージ第3戦で中国代表と対戦し0-1の完封負けを喫した。社会人代表で臨んだ日本は2回に1点を先制されると反撃の糸口をつかめぬまま試合を終えた。中国5投手の継投に2安打に抑え込まれる完敗だった。日本はセカンドステージ2勝1敗でA組2位通過した。
日本の敗戦をアジアのライバル国である韓国、台湾メディアは驚きを持って報じた。
「アジア大会で中国が日本に勝つのは初めて」
韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「アジア大会史上最大の異変が起こった」と伝えた。中国は9回に無死1、2塁のピンチを招いたが、三振と3塁ゴロの併殺でしのぎ劇的な勝利を挙げたとした。
記事では過去のアジア大会での中国の戦歴を振り返り、94年の広島アジア大会で野球が初めて正式種目として採用されて以来、中国は1度も表彰台に立ったことがないと解説。日本・韓国・台湾の強国に阻まれ7大会連続4位にとどまったが、今大会は予想外の堅実なマウンドと守備を披露して注目を集めているとした。
セカンドステージB組の韓国は1日の初戦で香港を10-0で破り、2日の台湾戦を0-4で落とした。第3戦のタイ戦は17-0の大勝を飾り2勝1敗となっている。
台湾メディア「台視新聞網」(WEB版)は、「アジア大会で番狂わせ!日本に1-0で勝利」などとのタイトルで記事を展開し、「アジア大会野球で中国が日本に勝つのは初めてだった」と伝えた。
台湾日刊紙「聯合新聞網」(WEB版)は、国内のインターネットの反応を紹介。SNSには「韓国や台湾に負けたらどうしようもない。中国に負けたのはショックだ」「(日本は)社会人チームだけど中国に負けるのは日本野球史上初めて。歴史的な日になった」「野球で負けるのは前代未聞」などの声が上がったという。
セカンドステージB組の台湾はタイ、韓国、香港を撃破し3連勝を飾りグループ首位に立っている。