「しょせん芸能界のスキャンダル」ジャニーズ性加害を軽視 東京新聞、沈黙責任認めた「反省記事」が話題

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「素直に評価したい」「原因の究明と再発防止策を」

   東京新聞のこの記事は、X(ツイッター)上などで大きな話題になり、様々な意見が書き込まれている。

   沈黙の責任を認めて反省の意を示したことついて、「これまでの姿勢を振り返っているのは、素直に評価したい」「反省もしない新聞社より遥かに殊勝だ」と評価する声も出た。

   とはいえ、責任の所在が明確ではないとして、「本当に忖度してなかったのか?という疑問が残る」「原因の究明と再発防止策を出さないと意味がない」と疑問や批判が噴出している。

   実は、東京新聞の望月衣塑子記者は3月18日、BBCによる性加害報道を扱った朝日新聞のウェブメディア「GLOBE+」の記事をツイッターで引用し、こう述べていた。

「ジャニー喜多川氏の性加害疑惑は、過去にも被害者から告発もあった。氏が死去した現在でさえ、テレビや新聞、ラジオの殆どは沈黙続ける。おかしくないか」

   東京新聞の今回の記事では、性加害について同紙が書き始めたのは、4月12日にオカモトさんが会見してからとしており、このときはマスコミが一斉に報じていた。

   また、望月記者については、ジャニーズ事務所の会見で、性加害を受けた、行ったかについて幹部らに直接問いただしており、これは人権侵害になるのではないかとネット上で指摘された。今回の記事では、ジャニーズ報道をめぐる同紙の人権意識の低さを反省しており、望月記者も、ツイッターでその部分を紹介している。

   東京新聞は、本当は忖度があったかなど徹底的な原因究明をするのか、沈黙の責任があるならどのような形で取るのか、記者による人権侵害の指摘についてどう考えるのか。こうした点について、東京新聞に10月3日に取材すると、「記事の通りであり、質問への回答は控えさせていただきます」と編集局がコメントするだけだった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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