名古屋・栄を拠点に活動するSKE48が2023年10月1日に名古屋市内で15周年記念コンサートを開き、12期生11人をお披露目した。先輩メンバー54人と合わせると総勢65人で、AKB48を初めて上回った。国内48グループの中で「最大勢力」だ。
終演後に報道陣の取材に応じたキャプテン兼劇場支配人の斉藤真木子さん(29)は「これからも劇場を大切に、チームがあって、そしてグループがあって...というのを強みに頑張っていきたい」と意気込んだ。AKB48がチーム制の「休止」を発表する一方で、SKE48は堅持し、各チームでオリジナル新公演を始めている。運営体制の変更から4年半が経ち、路線の違いが鮮明になっている。
「AKBより多くしてやろう、と思ったことはまったくないんですけれども...」
AKB48では卒業メンバーが相次いでおり、10月1日にも吉田華恋さん(21)が卒業。10月2日時点のメンバーは62人だ。SKE48が「最大勢力」になったことへの所感を問われた斉藤さんは、
「気づいたら...という感じですね。AKBより多くしてやろう、と思ったことはまったくないんですけれども...本当に気づいたら、たくさんの仲間が増えました。卒業するメンバーもいますが、SKE48への新しい追い風というのも12期生の加入で感じてもらえたかなと思います」
と話した。
AKB48は、A、K、B、4の4チームと、47都道府県からメンバーを1人ずつ集めた「チーム8」を軸に活動してきたが、チーム8は23年4月に活動を休止。このタイミングで、チーム8以外のチーム制とキャプテン制の「休止」も発表された。AKB48運営会社の発表では、その狙いを
「今後の劇場公演は同世代や同期の組み合わせなど、多様な編成にリニューアルしていく予定です。チームの垣根を越えて一丸となりさらなる飛躍を目指すこれからのAKB48にぜひご期待ください!」
と説明している。
これに対して、斉藤さんによると「SKE48は相変わらずチーム制を続けていく方針です」。22年5月~23年7月にかけて、S、K2、Eの全3チームでオリジナル新公演も始まり、今回のコンサートでも各チームが公演曲を披露した。この点を念頭に
「これからも劇場を大切に、チームがあって、そしてグループがあって...というのを強みに頑張っていきたい」
と話した。