ペットがコンセントなどにかけた尿が原因の発火事故が度々報告
実は、ネコなどのペットがコンセントなどにかけた尿が原因で発火した事故は、度々報告されている。
製品評価技術基盤機構(NITE)では、各地の消費生活センターや消防署から通知を受けた事故を公式サイトで紹介している。
同機構の製品安全広報課は9月29日、取材に対し、ペットの尿が原因の事故には、3つのケースが考えられると説明した。
1つは、コンセントにたまったほこりに湿気が加わり、火花放電が起きて徐々に炭化した電気の通り道ができるトラッキング現象だ。もう1つは、電気を通す尿がたまって直接プラスとマイナスの電極がその場でつながるショートだ。充電器やファクシミリには電子基板があり、それがショートすることがあるという。最後は、コンセントなどが腐食して電気を通しにくくなり、接触不良が起きて発熱してしまうものだ。
なめこさんが投稿したケースは、アダプタや充電器の電子基板に尿が入ってショートするなどした可能性がありそうだ。
最近報告された出火事故では、兵庫県内で19年2月にネコを数匹飼っている家で洗面化粧台のコンセントにネコの尿が入り込んで内部でトラッキング現象が起きた、千葉県内で16年4月に同様な家でネコがファクシミリに尿をかけて内部の電気部品でトラッキング現象が起きた、などのケースがあった。
発火の予防策として、製品安全広報課では、ペットのしつけをするほか、尿がはねる恐れがあるペットのトイレ付近にコンセントを置かないこと、コンセントにフタをして尿が入らないようにすること、などを挙げている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)