インボイス(適格請求書)制度に関する主張で議論を呼んでいる実業家の田端信太郎氏が2023年9月29日、「売れないアーティストには価値がない」などとX(旧ツイッター)で持論を展開し、様々な意見が寄せられている。
田端氏は26日、「そもそもインボイス導入で困る人って作品に需要がない。つまり才能がない」などと主張しており、SNSで論争が起こっている。
「イラストは趣味でやれ。プロ辞めろ」
インボイス制度は、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式で、取引の正確な消費税額と消費税率の把握を目的として10月1日から始まる。零細企業やフリーランスなどを中心に経済的負担が出るとして反対する声も上がっている。
田端氏は26日、この制度に関して「イラストレーターとか、夢を追うのも自由だが、そもそもインボイス導入で困る人って作品に需要がない。つまり才能がない」とし、「介護・外食など人手不足な業界は幾らでもある。イラストは趣味でやれ。プロ辞めろ」とXで持論を展開した。
この投稿は29日時点で3700件以上のリポストを集めており、SNSでは「才能を一概に需要では判断できません」「凄い短絡的な発想」などと反対する声や、「確かに副業でやれよっていうのは一理あるかも」「おっしゃる通りだと思います」などと同意する声もある。
田端氏は26日、別の投稿でも「インボイス程度で、廃業になってしまうクリエイターの皆さん」と呼びかけ、「牛丼屋で働け!それが嫌なら、生活保護を受けながら、ネットで成果物を発表してたらいいんじゃね?」と持論を展開している。