韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が2023年9月28日、アジア大会サッカー準々決勝(10月1日)で対戦する中国代表を「ラフプレーで悪名高い」と批判的な論調で報じた。
今大会韓国は爆発的な攻撃力を見せており、グループリーグ3試合で計16得点をマーク。決勝トーナメント1回戦ではキルギスを5-1で下しベスト8を決めた。U-24で臨んでおり大会3連覇を目指している。一方、自国開催の中国は決勝トーナメント1回戦でカタールを1-0で破り準々決勝進出を決めた。
2試合で3人の選手が負傷交代
スポーツ朝鮮は、準々決勝が行われる10月1日は中国最大の祝日である国慶節で、試合が行われる杭州の黄龍スポーツセンタースタジアムは「中国頑張れ」の声援であふれる見通しだとした。
そして「中国はあまりにも荒いプレーで悪名高いチームだ」と指摘し、アジア大会に向けて今年6月に行われた中国とのU-24国際親善試合で負傷者が続出したことに言及した。2試合行われ、初戦は韓国が3-1で勝利。2戦目は中国が1-0で勝利した。
地元メディアの当時の報道によると、初戦で2ゴールを挙げたFWオム・ウォンサン(蔚山現代)が後半に中国選手と接触し途中交代。現地の病院で検査を受けた結果、靭帯損傷が分かり、急遽帰国した。
2戦目は前半19分にFWチョ・ヨンウク(金泉尚武FC)が空中でボールを争った際に激しく接触されピッチに崩れ落ち、直後にベンチに下がった。後半15分には、MFコ・ヨンジュン(浦項スティーラース)が負傷して途中交代。2試合で3人の選手が負傷交代した。
「審判の視界の外で中国選手がラフプレーするのでは」
当時、中国戦での敗戦を伝えたスポーツソウル(WEB版)は、「反則乱舞カンフーサッカーに見舞われ中国に0-1敗北」とのタイトルで記事を公開。記事では「試合結果より内容が残念な結果だった」と怒りの矛先を審判に向けた。
このような背景もあり中国のラフプレーを警戒しているようだ。
スポーツ朝鮮は、「たとえ勝利しても中国の強烈なタックルによって主力選手を失えば台無しだ」と主張。さらに「今大会はビデオ判定(VAR)がないため不安感をさらに増大させ、審判の視界の外で中国選手がラフプレーをするのではないかという懸念も出ていると指摘した。
記事では中国対カタール戦にも言及し、「中国は16強戦でもラフプレーを何度も繰り返し相手を苦しめ1-0で勝利した」とした。