高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
公明党幹部を「がん」批判 麻生太郎氏発言の裏にある「埋め難い溝」...連立めぐる牽制意図も

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   自民党の麻生太郎副総裁は2023年9月24日の福岡市での講演で、反撃能力保有を巡り公明党は専守防衛に反すると主張していたとして山口那津男代表、石井啓一幹事長、北側一雄副代表らを名指しで「ガンだった」と批判した。

  • 麻生太郎氏
    麻生太郎氏
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山口代表は「評価控えたい」

   敵基地攻撃能力に関し、「公明党は専守防衛に反するという理由で反対。現実をよく見てみろ、と。専守防衛を言い始めた昔と今は違うだろうが。あのころ北朝鮮からロケットやミサイルが飛んでくると想像していた時代か」と述べた。さらに「時代に合わせてきちんとしたことをしないと、ウクライナみたいに日本が戦場になるだけだ」と続けた。

   山口代表は26日の記者会見で、「麻生さんがどういう意図でどういう場でお話しになったのかは直接聞いていない。前後の関係も分からないので、評価は控えたい」と述べ、論評を避けた。 なお、麻生氏は発言を撤回していない。

   この背景には、安全保障観における麻生氏と公明幹部との間の埋め難い溝がある。

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