「この数年で、読書は相対的に『高い』娯楽になった」
本の価格をめぐっては、書き手である作家からも多くの反応が寄せられた。
児童文学作家の村山早紀氏は「二千円が高いと思えるかどうかは、その人と本の付き合い方にあるのかなーと。本一冊の価値は多分、人によって違う」とした。
「引用されてる方の場合、一度読んで楽しい時間が過ごせればいいようなので、そういう楽しみ方には二千円はたしかに高いかも」としつつ、「一方で、買った本を何度も読み返したり、頁を開いて紙の冷たさや匂いを堪能したり、好きな文章を手で書き写したりするタイプの人には、二千円の本は高くないだろうと思う」と読者のタイプによって本との向き合い方も違うのではないかとしている。
小説家の鈴木輝一郎氏は「我々書く側は、襟を正して聞く話、ですね。この数年で、読書は相対的に『高い』娯楽になった。その自覚、大切です」と作家としての心構えをつづった。
ライトノベル作家のぼっち猫氏は「単行本2000円超えの話、まあそうだろうなぁと正直......。私もよほど好きor気になる本じゃないと、1500円超えは躊躇ってしまう」と言及した。
多くの反響が寄せられたことに対し、けんごさんは27日夜「昨日のツイートで議論の引き金を引いてしまい『やっちまった...』と思う反面、本のことを真剣に考える人がこんなにもいて嬉しいなぁとも思う。とはいえ、お騒がせしました...」とつづっていた。
「お金の問題で読みたい本を諦めた」
— けんご??小説紹介 (@kengo_book) September 26, 2023
紹介動画にきてたコメントです。それも、頻繁にくるコメントのひとつです。… pic.twitter.com/lWNTTjavw4