ラグビー「番狂わせ」なぜ起きづらい? 日本はイングランドに11戦全敗...元W杯代表が指摘する「2つの要因」

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「7人制の方が、番狂わせが起きやすい」

   番狂わせが起こりづらいもう1つの要因として試合時間の長さを挙げた。

「ラグビーは前半と後半を合わせて80分間プレーします。強い国と弱い国が対戦した時、強い国が序盤に崩れても中盤から終盤のどこかで修正して立て直せる時間があります。ちょっとしたズレを修正できます。前半が悪くても後半にしっかり立て直してくる強豪国の強さを知っています。7人制でも日本代表の経験がありますが、7人制は14分(7分ハーフ)しか時間がないので、前半で畳みかけることができればその流れで勝つことができます。そういう観点で言えば7人制の方が、番狂わせが起きやすいと思います。15人制のように試合時間が長ければ修正力も上がり、多少のミスならカバーできます」

   今大会1勝1敗の日本。藤田氏はイングランド戦について世界6位の強豪相手に日本が奮闘したと評価する一方で、日本のミスやフィジカル面の課題を指摘した。

「日本はスクラムでずっと耐えていましたが、60分以降は苦戦しました。相手の強みが出てトライを取られてしまいました。これはイングランドが後半にしっかり修正してきた部分だと思います。フィジカルの面では途中までは良かったと思いますが、最後にやられてしまいました。勝敗を決めたのはラスト20分に自分たちでミスしてしまったことと、相手の強みを出させてしまったことだと思います。これが勝負のポイントでした」

   さらに「イングランドはスタメンの15人だけではなく、23人がまとまって戦えていました。交代して入った選手がしっかり仕事をしたのが印象的でした」と続けた。

   日本は29日に決勝トーナメント進出をかけ世界ランキング11位のサモアと対戦する。

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