チャンネル登録者35万人超のYouTuber「髭達磨」が2023年9月25日に公開した動画で、初めての収益が157万円になり、「昔の俺らからしたらこんなの考えられない」と苦労を明かした。
「ここまで来るのに8年間かかりました」
髭達磨は髭(RYO)さんと達磨(TAICHI)さん、編集のADザキオさんから成る。TikTokでは22年6月の初投稿を機に、39万以上のフォロワーを集めてきた。
YouTubeチャンネルは23年5月に開設。ヒット曲に独特な合いの手を入れる企画や顔芸を披露するショート動画の数々が数百万~数千万再生に達するほど注目され、登録者数が急速に伸びている。
9月25日の動画で、初めての収益は「157万1488円」だったと明かす。2か月分となるが、ほとんど8月に得たものとしている。収益は2人の会社に入り、メンバーの給料などに割り振られるという。
髭さんはチャンネルの伸びに驚きつつ、収益化が予想外に早く、「こんな額入るんだっていう衝撃」「昔の俺らからしたらこんなの考えられない」と伝えている。
高校卒業以降、「表に出る仕事で稼ぐ」を目標にしていたとし、「急に伸びて全てが上手くいって、ここ1、2年とかでお金稼いでるって思ってる人が多分大半だと思うんだけど。実はね、ここまで来るのに8年間かかりました」と明かす。
達磨さんも「僕ら結構苦労人。昔はマジで貧乏だったからな」と述べる。元々は2人ともダンサーで、月1件の仕事があればいい方だったという。バイトをしながら、多い時は週8回(発言ママ)ほどダンスの深夜練習に励み、大会出場もしていた。
苦労経て...「これで調子には乗れない」
髭さんは、週5~6でバイトしていたものの生活費やダンス練習、大会遠征費がかさみ、家賃5万円が払えず何度か父に借りる時があったと振り返る。
「夢があるのは素敵なことだけど、それでお前生活できんのやったら帰ってこい」と父に言われた際には、ホストの面接も受けたと明かす。ただ、深夜練をするため出勤は多くて週3になると伝えた結果、採用されなかった。
実家暮らしだった達磨さんは、美容専門学校へ通信のスクーリングで通う時期もあったという。バイトが出来ず貯金は底をつき、毎朝、食事と交通費の1000円を親に借りたといい、「俺ほんと何してんだって思って」「あれは本当に人生で一番気持ち悪かったね。何もできない自分が」とこぼす。
YouTube活動をめぐっては、「不安も別にゼロではないし、俺はこれだけを自分の稼ぎの軸にはしたくない」「やっぱ全然これで調子には乗れない」と髭さん。
達磨さんも、「乗れないね。しかももっともっと貰うべき所までいかなきゃいけない」「俺もダンサーとしての仕事は今後もずっと取っていきたい」と応じる。「調子に乗らず頑張っていきますよ」とし、「じゃあこの158万でキャバクラ行くか」と笑いを誘う場面もみられた。