侍ジャパン監督は本当に井端弘和氏が適任なのか 元WBCコーチが挙げる「求められる資質」

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   プロ球中日、巨人でプレーした井端弘和氏(48)が、侍ジャパン次期監督の最有力候補に挙がっている。複数のメディアが2023年9月27日までに報じた。栗山英樹監督(62)の後任となる予定で、スポーツ紙などの報道によると、26年に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で指揮を執るかは未定だという。

   侍ジャパンは3月のWBCで世界一となり、指揮を執った栗山監督が5月に退任。井端氏の就任が決まれば11月に開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップが初陣となる。J-CASTニュースは、WBC13年大会と巨人時代にコーチとして井端氏を指導した橋上秀樹氏(57)に侍ジャパンの監督に求められるものを聞いた。

  • 現役時代WBCで活躍した井端氏(写真:AP/アフロ)
    現役時代WBCで活躍した井端氏(写真:AP/アフロ)
  • 現役時代WBCで活躍した井端氏(写真:AP/アフロ)

「あまり我の強い監督さんだと...」

   橋上氏は自身の経験から「侍ジャパンの監督はプロ野球の12球団に色々と協力を仰ぎますからしっかり頭を下げることができてコミュニケーション能力が高い人物が求められます」との見解を示し、次のように解説した。

「あまり我の強い監督さんだと12球団が協力的になってくれるか難しいところです。NPB(日本野球機構)も全ての球団に気持ちよく選手を出してもらいたいというところがある。昔ながらの『俺は監督だ』というタイプの人は難しいと思います。昔だと『代表チームに呼んでやろうか』というスタンスだったのが、今は『代表に来てください』というスタンスになれる人が監督として求められる。それが求められる資質だと思います」

   現役時代にヤクルトでともにプレーした栗山氏は、性格的に侍ジャパンの監督に最適だったと指摘した。日本ハムの監督時代には大谷翔平投手(エンゼルス)を指導した経験を持ち、大谷のWBC出場に尽力したとされる。

「代表チームは選手にできるだけ気持ちよく来てもらいたい。球団には気持ちよく出してもらいたい。そのようにしっかりお願いできる人が適している。そういった意味では栗山監督は適任だったと思います。常に頭を下げている状態で、人脈でいえば大谷選手やダルビッシュ選手は栗山さんでなければチームに来なかったと言われるくらいです。日本人メジャーリーガーを招へいしたい場合、その選手との関係性などが重要になってくる」

   13年WBC大会でコーチとして井端氏を指導した橋上氏は、「井端氏は脇役に徹することができる選手だった」と振り返る。

   橋上氏は「U-12の監督をやっていたので、そこからいきなりトップチームの監督ですからずいぶん早いなというのが正直な印象です」とし、「現役時代の脇役に徹するというプレースタイルは、自分の役割をしっかり認識していたからこそのスタイルだと思います。野球の視野が広く戦略家でもあります。視野の広さは指導者になっても生きると思います」と期待を寄せた。

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