4年連続「犬猫の殺処分ゼロ」
譲渡会については、「犬は高齢犬や犬に慣れた方に飼っていただく方がよい犬が多いため、希望者のみのご案内です。保護猫の譲渡会が中心です」とも述べる。23年度においては3回目になるという。
市は「犬猫の殺処分ゼロ」を掲げ今年で4年連続の達成となる。公式サイトによると、15年には譲渡ボランティア制度を開始。(1)保健所での引取数の減少(2)飼養の充実(3)譲渡の推進――に取り組んでいる。
一方で保健衛生課は、「子猫の収容が依然として多く、野良猫を不妊去勢手術して元に戻すTNR活動を推進しながら、保健所に収容した保護猫の譲渡事業を周知することが大切です」と説明する。
「ペットを迎える選択肢に保護猫を」としつつ、保護猫をめぐって下記のように訴える。
「保健所に収容される子猫のほとんどが、手術をしていない野良猫への無責任な餌やりによるものです。野良猫に餌を与える場合は、『置きエサをしない』『猫トイレの配慮』『野良猫にも不妊去勢手術(TNR)』をお願いします。奈良市では野良猫の不妊去勢手術の補助制度もあります」