「野食ハンター」を称するブロガー・茸本朗さんの手作りカレーが話題になっている。茸本さんは2023年9月24日、「うんこ味のカレー」を調理し実食するという動画をYouTubeで公開した。
SNSでは、その材料から「カレー味のうんこでは」などと動揺する声が寄せられている。
「カレーを美味しくするうんこ」
茸本さんは、野外の食材を採集して食べる「野食ハンター」として活動している。山で収穫したキノコや、川で捕獲した外来種の魚を、調理し食べる様子を動画などで伝えている。今回のコンセプトは、「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」をどちらが美味しいか検証することだという。
動画では、まずナスやタケノコ、肉などを用意した。一見普通の調理風景だが、これらを用いて「うんこ味のカレー」を作ると意気込む。材料の一つとして、なんらかの糞も用意した。
「今日はですね、このうんこをいれたカレーを作って、うんこ味のカレーを作ろうかなということで、ちょっとやっていこうと思います」
茸本さんは野菜を切りながら、「カレー味のうんこよりは、うんこ味のカレーのほうが食えるだろう」、「うんこを実際にカレーを作るときに使ってみたら美味しくなるんじゃないかな」などの持論を展開する。
この動画に対し、SNSでは「これはカレー味のうんこじゃね?」「これカレー味のうんこやぞ」などと動揺する声が広がった。
用意した「うんこ」の正体
茸本さんが動画で用いたのは、アゲハチョウの幼虫の糞。マンガ家の山田恵庸さんが育てている芋虫が出したものだという。芋虫はタイカレーやトムヤンクンでも用いられる「コブミカン」の葉を食べて育ったそうで、その糞については「コブミカンの葉っぱに山椒のピリッとした風味が加わっているような香り」と評している。
動画では、幼虫の糞を食材として用いてきた歴史の解説や、「人間のうんこが食えるかどうか」に関する考察を続けながら、料理を進める。グリーンカレーのペーストと糞を炒めると、ミカンのような爽やかな香りが広がったという。さらにココナッツミルクや肉、野菜などを加えていく。カレー全体に火を通してから、残りの糞を混ぜ合わせ、味を調えた。
糞を用いたカレーはどんな味なのか。茸本さんはカレーの辛さに驚きながら、次のように解説した。
「口に入れた瞬間はそんなでもない、正直。カレーの香り。食べてみると柔らかに奥から、飲み込もうとした瞬間に、ふっと奥で弾けるような柑橘の香りがあります」
粒状で残った糞のみで実食した感想は、「すっごいちっちゃな山椒の実を食べてるみたいな感じ」と述べる。ただしコブミカンの葉を入れたほうが、フレッシュな香りを感じられるそうで「うんこにして入れる意味はそんなにない」と評した。
SNSでは茸本さんの解説や調理工程が好評で「ウンコすりつぶして匂いを嗅いでみましょうっていう流がもう笑」「喋る言葉全部がパワーワードの回w」などと話題になった。動画は26日14時までに8万回ほど視聴されている。