用意した「うんこ」の正体
茸本さんが動画で用いたのは、アゲハチョウの幼虫の糞。マンガ家の山田恵庸さんが育てている芋虫が出したものだという。芋虫はタイカレーやトムヤンクンでも用いられる「コブミカン」の葉を食べて育ったそうで、その糞については「コブミカンの葉っぱに山椒のピリッとした風味が加わっているような香り」と評している。
動画では、幼虫の糞を食材として用いてきた歴史の解説や、「人間のうんこが食えるかどうか」に関する考察を続けながら、料理を進める。グリーンカレーのペーストと糞を炒めると、ミカンのような爽やかな香りが広がったという。さらにココナッツミルクや肉、野菜などを加えていく。カレー全体に火を通してから、残りの糞を混ぜ合わせ、味を調えた。
糞を用いたカレーはどんな味なのか。茸本さんはカレーの辛さに驚きながら、次のように解説した。
「口に入れた瞬間はそんなでもない、正直。カレーの香り。食べてみると柔らかに奥から、飲み込もうとした瞬間に、ふっと奥で弾けるような柑橘の香りがあります」
粒状で残った糞のみで実食した感想は、「すっごいちっちゃな山椒の実を食べてるみたいな感じ」と述べる。ただしコブミカンの葉を入れたほうが、フレッシュな香りを感じられるそうで「うんこにして入れる意味はそんなにない」と評した。
SNSでは茸本さんの解説や調理工程が好評で「ウンコすりつぶして匂いを嗅いでみましょうっていう流がもう笑」「喋る言葉全部がパワーワードの回w」などと話題になった。動画は26日14時までに8万回ほど視聴されている。