人身売買業者に対して「世界的な戦争を容赦なく宣言する」ことが国連の義務
その上で、国連としても人身売買業者への厳しい対応が必要だと訴えた。
「本当に救いを必要としている人たちではなく、人身売買業者に支払う余裕がある人たちを優先的に受け入れ、誰が救われる権利を持っているかを人身売買業者に決めさせることが、本当に連帯だと言えるのだろうか?私はそうは思わない。この問題に関する偽善的なアプローチを拒否し、人身売買業者に対する世界的な戦争を容赦なく宣言することが、この組織の義務であると確信している。そのためにはあらゆるレベルで協力する必要があり、イタリアはその最前線に立つつもりだ」
不法移民が発生する原因のひとつがアフリカの貧困問題だ。メローニ氏は、アフリカには多くのレアアースが埋蔵されていることや、活用されていない農地が多いことに言及して
「アフリカは貧しい大陸ではないが、しばしば、そして今も搾取される大陸だ」
として、
「我々は軌道修正しなければならない。イタリアは、アフリカ諸国と協力できる協力モデルの構築に貢献したいと考えている」
と話した。
23年は日本が先進7か国首脳会議(G7サミット)の議長国を務めており、24年にはイタリアに引き継ぐ予定。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)