学生時代から現在まで、友人関係を築いた人たちとはどのような付き合い方をしているでしょうか。かつてはよく遊んでいた友達であっても関係を維持しきれてなかったり、大人になってから利害関係のない友人を作るのが難しかったりといった話は、しばしばX(Twitter)において活発な議論が交わされています。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」、今回は「大人になってからの友達」について掘り下げます。
「自転車で走って10分以内の距離に友達がいた」という幸せ
学生時代は同年代との交流が多い時期。その頃を「幸せな時期だった」と振り返った投稿が注目を集めました。
京都大学に8年間在籍していたというXユーザーが、京都で生活していた当時を振り返り「チャリンコ漕いで10分で行ける距離に友達が無限に住んでることって、めちゃめちゃ幸せなんだな」と語った投稿が拡散されました。
京大で8年間過ごしてわかったこと「チャリで10分で行ける距離に友達が無限に住んでいることの幸せ」 - Togetter
「これは本当にそう」と共感の声を皮切りに「一番仲の良い友達が同じアパートに住んでるとか、もう天国だった」「深夜でも呼べば来てくれる友達・後輩が無限にいたのヤバい環境だった」「近い距離にたくさん友達が住んでいたことは、最高の財産だった」と学生時代を懐かしむ声が集まりました。
大学の周辺は学生が多く住む街でもあるため、特殊な環境でもあると言えます。その中で友達が物理的にも近い距離に住んでいるという状況は想像するだけでも楽しいもの。社会に出てからは得難い環境であることがよく理解できます。
大人になると友達は減る、会っても適当な会話で終わるという嘆き
学生時代の友達とは長い付き合いになっている、という人もいることでしょう。ところが、「友達は年を重ねるごとに減るだけ」という、あるユーザーの私見に共感が集まったケースもあります。
友達は年を重ねるごとに減るだけ。仲が良かった子もたまに会って適当な会話をして解散も多い - Togetter
その私見とは、就職や結婚などといったライフイベントの影響で、これまでのように頻繁に会うことが難しくなる、または会ったとしても話が噛み合わず、適当な会話をして解散することも多くなってしまった、というもの。「同じ状況で共感できて笑いあえる友達、本当に減ったな」と述べています。
この投稿に対し「くだらない話で爆笑できることが減って、盛り上がる話題を見つけなきゃって考えながら会話することが増えた気がする」「毎年年末に会っていたけど30歳過ぎたあたりで会話が噛み合わなくなって自然消滅した」など、実体験とともに、友達との交流が消えていったという報告が相次いでいました。
かつての友達と話が合わなくなってしまうことは寂しいことですが、友達が減った現在のほうが気楽になったと言う人も。そのユーザーは「友達が欲しくて無理やり自分を偽っていた」ものの、今は「友達と呼べる人は片手に入るくらい、でも、寂しくない、むしろ、心身共に楽で、幸せ」と話しています。また、「浅めなつながりだけど、SNSやLINE経由の友人も増えた」というように、SNSのおかげでつながりを維持できているという話も。いずれにしても、周りの人に合わせようと努力していた人ほど、身軽になってホッとしているという場合があるのかもしれません。
卒業後も会えると思ってたのに...今だからわかる友達の大切さ
学校を卒業してからも、友達とはいつでも会えると思っていたけれど、実際は卒業以来、一度も会っていないというケースも少なくないのでは。
大学教員であるXユーザーは、卒業式に出席すると学生たちが「卒業してもその気になればいつでも会える」と思って振る舞っていることが切ない、という思いを投稿。「まさにその通り」と肯定する声が集まっていました。
卒業してもその気になればいつでも会えると思ってそれ以来会ってない人は多い。逆にもう会わないだろうと思ってた人と交流が始まる事も多い - Togetter
投稿を見たXユーザーたちの反応は「まさか学校が終わると二度と会わなくなるとは思わなかった」「卒業式で撮った集合写真のメンバーが全員集合することはほぼないと考えて良い」など、同じような経験をしたというものが中心に。
そのいっぽうで、大人になってから友人が出来た話や、学生時代に付き合いがなかった人と交流が始まったという話もあがっています。
あるユーザーは社会に出てからの友達付き合いについて「実際、成人してから仕事や趣味で知り合った関係や当時深い付き合いじゃなかった人のほうがライトに長く付き合ってる」と実感を述べ、また別のユーザーは「高校時代、雲の上の存在だった子と同月齢の子どもがいるってことで大人になってからママ友になった」と語っています。
自分の身に起こった環境や価値観の変化で、付き合う相手も変わるのは十分ありえること。だからこそ、大人になってもなお付き合いが続く友達は貴重だと結論づける声が出ていました。
このように、X(Twitter)上では「大人になってからの友達」の存在や付き合いについて、変化を受け止めつつ、今ある人間関係を大切にしようという考え方が見えてきます。人数や付き合いの長さに関わらず、共感できる人がいることのありがたさを噛み締めたいですね。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
【まとめ一覧】
友達は年を重ねるごとに減るだけ。仲が良かった子もたまに会って適当な会話をして解散も多い - Togetter
京大で8年間過ごしてわかったこと「チャリで10分で行ける距離に友達が無限に住んでいることの幸せ」 - Togetter
卒業してもその気になればいつでも会えると思ってそれ以来会ってない人は多い。逆にもう会わないだろうと思ってた人と交流が始まる事も多い - Togetter