ジャニーズ事務所のアイドルグループ「A.B.C-Z」の河合郁人さん(35)が2023年9月21日、同年12月21日をもってグループを脱退することを発表した。9月22日放送の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(CBC、TBS系)で、金曜レギュラーとして出演する河合さんが今の心境や裏話を明かした。
河合さんは脱退の理由について、公式サイトで「僕は40歳までに自分がMCの冠番組を持つ事 MCというポジションを定着させる事を目標としています」「グループ活動をしながら出来てはいたのですが、今まで以上にもっと深くこの世界を経験し、極めていかないと自分の目標を叶えることはできないと思い個人での活動を選びました。自分自身が目標とするMC像に近づく為にさまざまな現場を経験して、今まで以上に勉強しないといけないと思いました」とつづっている。
「『俺グループあるし』って甘えがあった」
突然の発表に思えたが、河合さんは「ゴゴスマ」で
「去年(2022年)の年末くらいからメンバーには話していて、話し合いを重ねてこのタイミングに。ちょうど舞台も発表だったので」
と明かした。12月7日から21日まで東京・帝国劇場で行われる主演舞台「ABC座星(スター)劇場2023 ~5Stars Live Hours~」の発表に合わせて、千秋楽をもって脱退であることを報告するためにここで表明したという。
脱退の意思をメンバーに伝えた時は「驚いてました。手厳しい意見も言われたり」したそうだが、「こういうことをやりたいと固まっていたので、自分の気持ちは最初から伝えるようにしてました」と決意が揺らぐことはなかったという。
石井亮次アナウンサーから「グループの仕事を続けながらそれ(MC)もやることをこれまでずっとやってきたけども、こっちの時間がもっと必要だと感じた?」と聞かれると、
「先輩方でグループやりながらMCやってる方もたくさんいるんですけど、僕はその力があるのかなと自分で期待はしていたんですけど、僕にはそこまでの力がなかったんだなというのも自分の中で思ったので、このような決断になりました」
と答えた。
2021年~23年には、石井アナの夏休みに代打で「ゴゴスマ」MCを務めたこともある河合さんは、
「自分のだめな部分とか欠点を、まず放送を見て見つけるんです。まだ理想のMC像に全く近付けていないというのをゴゴスマのMCで感じたので、より一層深く追求していかないといけないなと」
と、その経験も今回の決断に影響したと明かした。
「今までグループとかファンの方に甘えすぎていた部分もあった。MCやったりバラエティー出て失敗しても、『俺グループあるし』って甘えがあったのもよくなかった」
と振り返った。
「歌とダンスは引退しません」
番組の金曜レギュラー、ナジャ・グランディーバさんから「歌って踊ってる河合くんがキラキラしてて私は好きだった」「たまに歌って踊ってほしい」と言われると、河合さんは「僕、歌と踊り引退しますとは言ってないんですよね」と返した。
「5人で歌って踊るのは12月がラストになってしまうんですけど、歌と踊りを求めてくださったり、見たいと言ってくださる方がいるのであれば、見せていく機会も作っていきたいと考えています。後輩にもたくさん仲間がいるので、そういう子たちと一緒に何かを作ってやっていきたいという構想も考えてはいるので、歌とダンスは引退しません」
と宣言した。
ジャニーズ事務所が故ジャニー喜多川氏による性加害問題で揺れる中、事務所に残って活動することも発表されたが、河合さんは「退所するというのはそもそも考えていなかった。退所までという考えにはたどり着かなかったです」という。
「今自分が退所するというのは、逃げるように見えるのも嫌だし、気持ち的には今抱えている問題をちゃんと自分も受け止めて、第一に考えないといけないと本当に思っているので、退所は全く考えていないです」
と表明した。
ジャニーズ事務所は10月2日に会見を開き、新方針を発表するとしている。石井アナから「このタイミングでの発表に迷いはなかった?」と聞かれた河合さんは
「正直ありましたね。いろいろ憶測を呼んでしまうのかなとか考えてはいたんですが、やっぱり舞台と同じタイミングで発表したいねというのは(メンバーと)前々から話していたので、今の流れの中で発表はファンの方も視聴者の方も驚かせるし戸惑わせてしまうというのはわかってはいたんですけど、このタイミングになりました」
と明かした。
「フットボールアワー入ろうとしてる?」
ちなみに河合さんと顔が似ていると言われる、お笑いコンビ「フットボールアワー」の後藤輝基さんから連絡があったそうで、「フットボールアワー入ろうとしてる?」と言われたと明かし、スタジオの面々を笑わせていた。
最後はファンに向けて
「今まで人生で1人で戦ってきたことが、事務所に入る前もなかったので、このタイミングで1人で戦う決断をさせていただきました。今までやってきたものが嫌だったわけではなくて、グループとして活動してきたことがあるからこそ、そこで生まれた宝物とか思い出を一生忘れないと思いますので、それを背負いながら1人で、12月22日から進んでいきますので、よろしくお願いします」
とメッセージを送った。