渦中の神宮再開発、打開策は「クラファン」? 「良いアイデアではないかもしれませんが...」自民議員が提唱

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「内苑を守るために、外苑でお金を稼ぐという構図」

   神宮外苑の多くは明治神宮が保有・管理しており、そのコストが財政難につながって再開発を後押ししているとの見方もある。この点について問われた船田氏は、

「明治神宮の現在の財政状況についてはつまびらかにしていないが、今回のことで、やはり明治神宮の内苑を守るために、外苑(の再開発で)でお金を稼ぐという構図になっているということは容易に理解される」

と指摘。公金の支出は、宗教法人への支出を禁じた憲法89条を理由に「それはできません」と否定。続けて、「良いアイデアではないかもしれませんが...」と断った上で、国立科学博物館がクラウドファンディングでコレクションの保存に必要な資金を調達したエピソードに言及。

「もうこれはやってみないと分からないが、例えば、そういうクラウドファンディングを神宮がやっていただいて、我々が積極的に協力をするというのもひとつの道ではないかと思う」

と話した。

   今回の神宮外苑をめぐる問題は、13年に東京都が「公園まちづくり制度」を制定したのを期に、外苑の公園指定を一部解除して高層のオフィスビルを建設できるようになったという経緯がある。イコモス日本国内委員会の石川幹子理事は、

「(今回の件で)防波堤のようなものが決壊すると、日本の特に都心、地価が高いところ」

で同様の開発が進む可能性を指摘し、警鐘を鳴らしていた。

「規制緩和で、都市公園を削除して外苑と同じような手法を適用すれば、労働しなくても、額に汗をしてせっせと働かなくても、ばく大なお金、利益が労力なしに法律を変えるだけでできる。外苑は本当にここで守らないと、皆さんのいろいろなふるさと、大事な日本の大都市が粉々になるという危機感を私は持っている」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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