ロン毛の野球選手に「見苦しい」批判も...元西武監督が反論 「そういう時代じゃない」「やることやってる」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   プロ野球西武の元監督で野球解説者の辻発彦氏(64)が2023年9月16日に公開された元巨人投手・槙原寛己氏(60)のユーチューブチャンネル動画に出演し、西武の一部投手の「ロン毛」に関して見解を示した。

   西武には高橋光成投手(26)や今井達也投手(25)が髪を長くしており、今年6月の西武ホールディングスの株主総会での株主のコメントが話題となった。スポーツ紙などの報道によると、高橋と今井の髪形に言及し「見苦しい」などとして改善を求めたという。

  • 西武の本拠地ベルーナドーム
    西武の本拠地ベルーナドーム
  • 西武の本拠地ベルーナドーム

「今の選手は本当に真面目」

   辻氏は17年から22年まで西武の監督を務め、在籍中に長髪にしていた高橋と今井とのやりとりなどを明かし、選手の髪形に対する見解を述べた。

   辻氏は「今の選手は本当に真面目でしょ」と最近の選手の野球に取り組む姿勢に言及し、持論を展開した。

「練習をするんだよね。(高橋)光成が髪を伸ばしているとかいろいろ言われるけどあいつらやることやってるから。自分のことだけでなくてチームを鼓舞して引っ張っていかなければいけないという立場で頑張っている。そういう姿を見ていると、いいんじゃないと。マウンドでそれだけのことを出してくれればと思う。だから余計に頑張らなくてはいけないと思ってやってると思うよ。言われたくないから」

   さらに「初めて(ロン毛を)見た時、『お前毎日洗うの大変じゃないか?』という言葉をかけた。確かに西武が低迷しているから余計に株主総会でも言われる。そういう時代じゃないと思う」と続けた。

   9月19日時点で西武はパ・リーグの5位で、4位楽天と4.5ゲーム差ありクライマックスシリーズ(CS)出場圏内の3位ソフトバンクには6ゲーム離されている。最下位の日本ハムには3ゲーム差に迫られている。

   監督時代、若手選手の指導で心掛けていたことを問われると、「1番はずっと(選手を)見ることじゃないかな。変化を感じることだと思う」とし、「技術はもちろんそうだけど性格的なところもそうかな。落ち込む人間も当然いる。そういう所をケアすることも必要。見ていることが選手は1番うれしい。現役の時そうだったから」と当時を振り返った。

   辻氏は監督2年目の18年にリーグ優勝を果たし、19年にリーグ2連覇を達成。21年は最下位を経験したが、6年間の監督生活でチームを5度Aクラスに導き指揮官として高い手腕を発揮した。

姉妹サイト