「そもそも井上選手とはタイプが違う」
金平会長は「具志堅さんもデビュー当時はプロにアジャストしておらず2戦連続で判定勝利でした。相手を仕留めるコツはボクシングをやっていくうえで習得するもので、スパーリングではなく実戦で習得するもの。実戦をどれだけ積んでノックアウトのコツを掴むか。那須川選手のボクシングはうまい。スピードがあって当て勘が良い。動きもスマート。あとはどこまで那須川選手のボクシングスタイルでノックアウトを追及していくかですね」と解説した。
さらに現時点で那須川とWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)を比較することに意味はないと指摘。金平会長は「那須川選手は今、自身のスタイルを模索している最中」とし、次のような見解を示した。
「周りからノックアウトを期待され、インターネットなどでは一部のファンからパンチがないとか言われている。パンチがないわけではなく腰をためて打ち込んでいくタイプではないだけ。相手をなぎ倒すタイプではない。そもそも井上選手とはタイプが違う。当たり前のことだけれどもファンも関係者もそれを忘れがちになる。どうしても井上選手の姿を追いかけようとするがそれは違う。本人があまりにKOを意識するとボクシングがおかしくなる。流れの中でKOできるように追及すべき。井上選手と比較してもしょうがない」
スポーツ紙などの報道によると、那須川の3戦目は年明けに予定され1月か2月を計画しているという。