「『作られた能力差』というところもあって...」
その4日後に行われた玉木氏の会見では、対照的とも言える見解が示された。玉木氏いわく、女性5人が入閣したことが「とにかく唯一の目玉」だった一方で、副大臣・政務官がゼロだったことで、「帳消し以上になってしまっているのではないかなと...。これ、非常に残念だと思いますね」。人事は「適材適所」だとする政府の常とう句には、
「適材適所なんだと思いますが、人口の半分は女性なので、それがある程度反映されたものになっていくことが理想だと思いますし、『能力がある人を選んだら男性だった』と言うんですけど、ただ何て言うんですかね...?」
などと違和感を口にし、制度上問題があれば見直しが必要だとした。
「『作られた能力差』というところもあって、キャリアを重ねていくとか重要なポストを経験することで、初めて人脈ができたりとか、いろんな能力が身についてくるが、そういうところになかなか女性がつきにくいとか、あるいはそもそも、これは政治の世界に限られないが、キャリアアップをしていくことについて様々な見えざる壁があるということは日本社会に長く言われてきた問題。制度上、また構造上問題があることについては絶えざるチェックをして見直しを図っていくことが必要ではないか」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)