長崎でAMを続けて佐賀だけ止める理由
13社は、IBC岩手放送(盛岡市)、茨城放送(水戸市)、新潟放送(BSN、新潟市)、北陸放送(MRO、金沢市)、福井放送(FBC、福井市)、東海ラジオ放送(名古屋市)、山口放送(KRY、周南市)、南海放送(RNB、松山市)、RKB毎日放送(福岡市)、九州朝日放送(KBC、同)、長崎放送(NBC、長崎市)、熊本放送(RKK、熊本市)、南日本放送(MBC、鹿児島市)。
実証実験への取り組み方も様々で、大きく(1)AMの親局を残し、複数ある中継局の一部を休止 (2) AM親局のみを残し、中継局は全局休止(3)AMは親局含めて全局を休止、の3つに大別される。(1)が最も多く8社で、(2)が次に多い茨城放送、MRO、FBC、東海ラジオの4社。唯一(3)だったのがKRYだ。
(1)で特殊なのが、長崎と佐賀の2県で送信設備を持っているNBCだ。長崎県内で休止するAMの送信設備はないが、佐賀県内の全4局(佐賀、唐津、伊万里、有田)を休止する。NBCでは、佐賀県内ではFMのカバー率が95.9%に達したのに対して、長崎県ではその水準に及ばないとして、現時点では長崎の実証実験参加を見送っていると説明している。KRYは15日、J-CASTニュースの取材に、総務省と調整の上で24年2月から休止したい考えだが、「全局を一度に止めることはしない」とも説明している。親局と中継局5局を、タイミングをずらしながら順次休止していく考えだ。佐賀のNBCは24年2月1日の休止を予定している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)