法務省公式X(ツイッター)が過去に公開していた「映画 少年たち」とのタイアップポスターが再度注目を集めている。同映画はジャニーズ事務所創設者の故ジャニー喜多川氏が製作総指揮をつとめた。ポスターには「守りたい 少年たちの輝く未来」などと書かれており、Xでは「洒落にならないよ」などの声があがっている。
「法務省は,青少年の再非行防止を願っています」
舞台「少年たち」は、ジャニーズ事務所のアイドルグループ「フォーリーブス」が1969年に「少年たち―小さな抵抗―」を演じて以来シリーズとなり、現在までジャニーズのタレントが出演してきた。刑務所に入った少年たちを描いている。
話題となっているのは2019年公開の「映画 少年たち」と法務省のタイアップポスターだ。同省は19年2月25日、ツイッターで「#映画少年たち とのタイアップポスターを作成しました 法務省は,青少年の再非行防止を願っています。『少年たち』の悩みは,ぜひ『子どもの人権110番』や『法務少年支援センター』まで。『映画 少年たち』は3月29日(金)公開です!!」と投稿した。
添付したポスターは、出演したジャニーズタレントらが並んだ映画のビジュアルに、「守りたい 少年たちの輝く未来」と赤字で書かれているほか、「いじめられたり、学校や友だち、家族のことで悩みがあったら相談しよう」などと添えられている。
続く投稿では「#旧奈良監獄 に #映画少年たち キャスト・監督が凱旋!! 『映画 少年たち』の完成を記念して,ロケ地となった旧奈良監獄でキャストや監督によるトークイベントが開催されました。イベントでは法務省とのタイアップポスターもお披露目」としていた。
「結局それくらい社会の誰もが気にしてなかったんだな」
2023年9月になり、喜多川氏による性加害問題が大きく取り沙汰され、7日には事務所が会見で性加害を認めた中、このポスターに再注目する声が上がった。事務所が事実を認める前とはいえ、性加害の当事者が製作総指揮をつとめ、ジャニーズの若手が多数出演する映画と法務省がタイアップしていたという事実に驚愕する声が目立つ。
「少年たちの輝く未来を守る、、、?? 法務省、これ、完全にアウトでしょ」
「ジャニー喜多川が総指揮を務めた映画に『守りたい 少年たちの輝く未来』『子どもの人権』と銘打って法務省が宣伝に加担したのブラックジョークにもならない その少年たちの未来や子どもの人権をとことんまで食い尽くしたきたのがジャニー喜多川だというのに」
「よりによって法務省... 結局それくらい社会の誰もが気にしてなかったんだな」
「知らなかった...法務省が稀代の少年性加害者とタイアップ。洒落にならないよ...」
#映画少年たち とのタイアップポスターを作成しました??
— 法務省 (@MOJ_HOUMU) February 24, 2019
法務省は,青少年の再非行防止を願っています。
「少年たち」の悩みは,ぜひ「子どもの人権110番」や「法務少年支援センター」まで。
「映画 少年たち」は3月29日(金)公開です??#再犯防止 pic.twitter.com/E0KEKC2vKR