札幌ドームは2023年9月16日以降、サッカーJI・北海道コンサドーレ札幌戦で運行していたシャトルバスを全路線で運休すると決めた。「乗務員不足によってシャトルバス運行に必要な乗務員の確保が困難となった」ことが原因だとしている。
J-CASTニュースはシャトルバスを運行していた3社に詳しい事情を聞いた。
ジェイ・アール北海道と北海道中央バスは昨年から運休
札幌ドームの決定は9月4日に発表され、当面の間、運休するという。
シャトルバスはもともとジェイ・アール北海道バス、北海道中央バス、じょうてつバスの3社で運行していた。ジェイ・アール北海道バス、北海道中央バスは以前から運休していたところ、じょうてつバスも16日以降の運休の申し入れがあり、全路線での運休が決定したという。
北海道中央バスはJ-CASTニュースの取材に対し「去年から乗務員不足で運休させていただいていた」とし、人気バンド「DREAMS COME TRUE」の7月1日のコンサートで1度運行したものの、その後は再度運休しているという。乗務員不足の状況については「既存の路線の運行がメインになりますので、まずはそちらを運行という形になります」と回答。臨時運行のシャトルバスに割ける人員が不足しているとした。
ジェイ・アール北海道バスもシャトルバスは「乗務員不足が原因で昨年から運休している」と言い、現状は再開の予定もないとした。
じょうてつバスは「規模を縮小して運行を継続していたのですが、それでも限界に来てしまったというところで、継続が難しいという判断を先日下しました」と回答。「利用されている方は一定数いらっしゃいましたので、それ(シャトルバス)が突然なくなってしまうというのは、バス事業者としても不本意なところではございます」とし、利用者への謝罪を口にした。今後再開するかどうかについては「現状の路線バスを維持するのが正直いっぱいいっぱいな状況で、今後復活できるかどうかについては差し控えさせていただきます」とした。