坂本勇人は「まだまだ伸びる」元巨人コーチ見解 サードコンバートで「体の負担は飛躍的に減る」

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   プロ野球巨人の坂本勇人内野手(34)が2023年9月7日のヤクルト戦でプロ17年目にして初めてサードの守備に就いた。クライマックスシリーズ(CS)進出へ向けて3位DeNAと激しく争っている中、原辰徳監督(65)が取った「最善策」だ。このまま来季も「サード坂本」で行くのか。コンバートで完全復活はあるのか。J-CASTニュースは、第2次原政権下で戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。

  • 坂本選手(写真:ロイター/アフロ)
    坂本選手(写真:ロイター/アフロ)
  • 坂本選手(写真:ロイター/アフロ)

「ファーストよりはサードの方が順応できる」

   7日のヤクルト戦から4試合連続で「5番・サード」で先発出場して2本塁打、2打点をマークし、打率は4割を超える。守備では初めてのポジションを無難にこなし、不安は見られなかった。坂本の代わりに門脇誠内野手(22)がショートを守り、吉川尚輝内野手(28)がセカンド、岡本和真内野手(27)がファーストの守備に就いている。

   橋上氏は「坂本選手の年齢を考えるとショートは厳しくなってきていたので、近い将来サードコンバートが実現すると考えていました。チーム内でもここ2年くらい話は上がっていたと思います。門脇選手の加入でコンバートを現実的に考えられるようになったのでしょう。坂本選手をファーストにもっていって岡本選手をサードという考えもあったかもしれませんが、ファーストは慣れないと難しいポジション。そう考えるとファーストよりはサードの方が順応できる」と説明した。

   サードコンバートは坂本の選手生命を伸ばす目的もあると指摘する。今季序盤は故障や体調不良などで打撃不振に陥った。中盤から徐々に数字を上げていき11日時点で打率.294、18本塁打、48打点。出塁率と長打率を合わせたPOSは.891をマークしている。

   橋上氏は「勤続疲労を含めてここ近年故障がちです。首脳陣としては、もっと打撃で使いたいでしょうからサードに回れば体の負担は飛躍的に減る。過去には宮本(慎也)選手(ヤクルト)や鳥谷(敬)選手(阪神)がそうでしたが、長年ショートでレギュラーだった選手が年齢的な衰えが出始めケガが増えてサードに回るというのはよくあることです」と解説し、次のように持論を展開した。

「チームの若返りを考えると中田は控えに」

「フル出場は難しいが、ショートで出場するよりは打席数はこなせる。最近の打撃内容をみると体さえ万全であれば主軸として十分な攻撃力を発揮できるレベルにある。今季の成績はコンディション不良の影響が大きい。来季は完全にサードからという話をしておけば色々な面で準備をしやすいし、体の負担は今季ほどのものはないでしょう。体が万全であれば本塁打や打率、打点などの数字も伸びる。今季序盤みたいなことはないと思います」

   来季、坂本のサードは現実的だとし、二遊間をショート門脇とセカンド吉川で固め、ファーストは岡本、秋広優人(20)を候補に挙げつつ外国人選手次第との見解を示した。

   橋上氏は「来季の外国人選手がファーストでしか使えないような選手だったら岡本選手が外野に回るでしょう」とし、「その他の選択肢として、秋広選手は外野としての評価があまり高くないようなので岡本選手が外野に回って秋広選手がファーストになる可能性もあると思います。中田(翔)選手もファーストの候補になりますが、チームの若返りを考えると控えに回ると思います」と語った。

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