2023年9月30日に放送された日曜劇場「VIVANT」(TBS系)では、国際テロ組織「テント」のリーダーである乃木卓ことノゴーン・ベキ(役所広司さん)の半生が描かれた。若かりし頃を演じた、俳優の林遣都さんの名演に感嘆する声が続出している(以下ネタバレあり)。
指揮官に裏切られ、最愛の家族が離れ離れに...
テントの一員となった乃木憂助(堺雅人さん)は、実の父・ベキに対し「これからホントの家族となり、お二人を支えていくために、テントのこれまでの歴史を教えていただけないでしょうか?」と質問。提案されたベキは、血のつながっていない息子・ノコル(二宮和也さん)ら幹部の前で、自らの過去を告白した。
警視庁公安部外事課に所属となった卓は、農業使節団として妻・明美(高梨臨さん)ともにバルカ共和国で農業開拓に勤しみながら、公安のスパイとして活動していた。数年後には憂助を授かって家族3人で幸せに暮らしていたが、内乱が激化し、武装集団が村を襲撃。公安に助けを求めるが、救助のヘリコプターが直前で引き返してしまい、卓たちは武装集団に捕われてしまう。ベキ曰く、当時「指揮官の命令で引き返すよう指示があったそう」で、これを機に幼い憂助は人身売買にかけられ、夫婦は拷問される日々がはじまった。