首位独走のオリックス FA権取得の若月残留が「最大の補強」

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   オリックスがロッテとの首位攻防戦に2連勝し、12ゲーム差に。マジックを10に減らし、リーグ3連覇はほぼ間違いない状況となった。

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「森と切磋琢磨しながら黄金時代を築いて」

   大きな強みは投手陣だろう。9日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、絶対的エース・山本由伸が自身2度目のノーヒットノーランを達成。2年連続の快挙達成は1941年以来、82年ぶり史上3人目の偉業だった。この大記録を女房役としてアシストしたのが、若月健矢だ。

   今年は西武から森友哉がFA移籍で加入。正捕手争いが激しくなったが、若月は存在感を発揮している。6月までは森がスタメンマスクをかぶる機会が多かったが、故障で離脱すると若月のスタメン機会が増加。山本のほか、今季自己最多の9勝をマークしている山崎、無傷の4連勝と先発で頭角を現している東晃平が先発登板の際はマスクをかぶっている。打撃でも打率.264、4本塁打をマーク。下位打線のポイントゲッターとして、幾度も殊勲打を放っていた。

   若月は8月22日に国内FA権の資格を取得。他球団の評価が高く、権利を行使すれば複数球団による争奪戦が確実視されていたが、早々とオリックスに残留する意思を表明した。スポーツ紙デスクは、「今オフは山本由伸がポスティングシステムでメジャー挑戦する可能性が高い。その中で若月もFAで他球団に流出となると、大きな戦力ダウンだった。残留を決めてくれたことが最大の補強と言えるでしょう。他球団の主力選手を獲得することよりプラスアルファは大きい。森と切磋琢磨しながら黄金時代を築いてほしいですね」と期待を込める。

   投手陣の信頼も厚い。若月が残留を決めたオリックスの未来は明るい。(中町顕吾)

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