牛丼チェーン「すき家」において、大量の張り紙で不当な長時間駐車に警告を発していた、という目撃情報が2023年9月3日ごろからX(ツイッター)に相次いでいる。
広報は取材に、すき家の店舗従業員が張り紙をしたのは事実だと認めた上で、「今回の対応は明らかに行き過ぎた対応であり、当該従業員に対しては厳重注意するとともに、無断駐車への適切な対応方法を教育しました」と答えた。
「再三再四にわたる、当店よりの要請にもかかわらず」
投稿された駐車場の様子をみると、1台の車に、窓や屋根も含めて全面に張り紙がされ、各タイヤのホイール部分にも筒状の紙が差し込まれている。動画では、すき家の従業員らしき2人が車に集まっているシーンも捉えられた。
張り紙は少なくとも200枚以上あるように見え、店は下記のように伝えている。
「警告 再三再四にわたる、当店よりの要請にもかかわらず、貴殿は当店駐車場に不当に長時間駐車を繰り返しています。今後善処いただけない場合には、貴殿の車の登録番号により所有者確認を行い、速やかに断固たる法的措置をとることもあります」
Xでは店に同情的な反応が出ている一方、異様な光景に「やり過ぎ」との声も出ている。
すき家広報は8日、「(東京都内の店舗で)当該従業員2名が無断駐車していた車両に大量の張り紙をしたのは事実です」とJ-CASTニュースの取材に答えた。店の対応をめぐり、下記のように見解を述べる。
「2日連続かつ長時間に渡る無断駐車があることは、当該店舗の従業員の間では共有されており、強い問題意識を持った当該従業員の判断で、今回のような過度な対応をとりました。
しかし、今回の対応は明らかに行き過ぎた対応であり、当該従業員に対しては厳重注意するとともに、無断駐車への適切な対応方法を教育しました。また、重ねて地域責任者より面談を行う予定です」
「紙が剥がれ落ちて飛んできている」近隣から指摘も
広報によると、無断駐車されたのは9月2日と3日。防犯カメラで確認したところ両日9時~20時半ごろまで停められていたと述べる。
3日14時ごろに紙を張り始めたものの、19時45分ごろ、近隣住民からお客様相談窓口に「紙が剥がれ落ちて飛んできている」と指摘が寄せられた。すぐに、お客様相談窓口から店舗に対して紙を剥がすよう指示。車に1枚だけ残し、それ以外は店で処分した。
20時30分ごろになって持ち主が店を訪れたといい、「今後無断駐車をしないことを約束して車両を移動してもらいました」と明かす。