ジャニーズ事務所、「ジャニ担」不在メディア排除の歴史 取材申し込むもPR会社「急にスペースなくなった」

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取材案内に返信するとPR会社「間違って送った」「すでに満員」

   ジャニーズ事務所を日常的に取材できるのはスポーツ紙やテレビ局の情報番組、芸能専門のウェブメディアなど必ずしも多くないとみられている。逆に週刊誌など多くの媒体を、いわゆる「NG媒体」に指定しており、J-CASTニュースもそのひとつだとみられる。「NG媒体」の定義ははっきりしないが、基本的にはジャニーズ事務所のタレントが出演するイベントの取材案内は送られてこない。まれに送られてくることがあるが、取材を申し込むとPR会社から「間違って送ってしまった」、締め切り前にもかかわらず「すでに満員になった」「急に取材スペースがなくなった」といった電話が来て取材を断られる。この場合、ジャニーズ事務所が明示的にNG媒体にしているのか、PR会社が忖度(そんたく)した結果なのかは明らかではない。

   PR会社を通さずに「NG媒体」扱いを受けたこともあった。例えばJ-CASTニュースがジャニーズ事務所に取材を申し込んだが返答せず、他の媒体には回答したことが複数回あった。

   例外もいくつかある。NHK紅白歌合戦のリハーサルのように、ジャニーズ事務所以外の歌手も多数出演するイベントで、ジャニーズ事務所所属のグループを取材できる機会がある。それ以外にも、ジャニーズ事務所に関係する事柄について、個別に問い合わせると回答が得られる場合もある。今回のように、記者会見を開くことが広く報じられ、それをもとに問い合わせれば現地取材ができることもある。

   今回の記者会見は通常の芸能イベントと比べると異質で、最初に質問したのは「赤旗」の別の記者。テレビ東京→TBS→TBS→フジテレビと続き、普段からジャニーズ事務所と近い芸能リポーターやスポーツ紙記者が指名されたのは、それよりも後だった。

   東山氏は

「僕は、やはりすぐに記者会見にも出られるし、皆さんと対話できる機会というのは、これまでよりも多くなる、多くしなければ いけないとも思っている」

とも話しており、9月7日の会見のような顔ぶれが日常のものになるかどうかもポイントになりそうだ。

   ただ、所属タレントに都合に悪い質問をしたり、批判的な記事を書いたりする「NG媒体」を排除することは、芸能事務所がタレントを守る上では意味があると考える向きもある。そのため、多くの芸能事務所やPR会社が「NG媒体」を除外した形でメディアの取材を呼びかけている。今回の動きがジャニーズ事務所以外に波及するかは未知数だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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