故・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、ジャニーズ事務所が2023年9月7日、東京都内のホテルで記者会見を開いた。本件に関する会見は今回が初で、大きな注目を集めた。
X(ツイッター)では「記者」などの単語もトレンド入りし、会見に押し寄せた約300人のメディア関係者の姿勢も話題になった。
「記者全員が勝手に叫びだしたら、記者会見にならないよ」
事務所は、ジャニー喜多川氏による性加害問題の事実を認めた。藤島ジュリー景子氏は社長を辞任し、少年隊の東山紀之さんが新社長に就任することなどを発表した。約20分の説明の後、4時間にわたる質疑応答が始まった。
SNSでは、質疑応答中の記者の態度について疑問の声が上がった。
「記者全員が勝手に叫びだしたら、記者会見にならないよ」
「なに質問されてるのかわからないしマイクがない女性記者がずっと騒いでるの気になる」
「ジャニーズの会見、記者の行儀が悪すぎる」
挙手している記者を司会者が指名し、会場スタッフがマイクを受け渡した。質疑応答が進むと、最前列にいた男性記者が「同じところばかり当てられている」と声を張り上げた。これを受けて、会見に出席した井ノ原快彦さんが「じゃあ、もう(その人の質問に答えましょう)」と気を利かせ、その記者の質問が優先された。
この記者は、司会者が会見を終了すると呼びかけた後も、マイクを持たずに登壇者に質問を続けた。司会者は終了の挨拶をしていたが、東山さんが身を乗り出して記者の質問に耳を傾け、質問に答えた。
ある女性記者は、過去に報じられた内容を列挙し、東山さん自身の加害の可能性などについて追及。その質問時間は約4分30秒にも及んだほか、他の記者への質疑応答中にも質問を投げかけた。
さらにジャニーズ事務所とマスコミの間に忖度があるとして、「きょうもテレビ朝日は中継していません!」などと叫ぶと、ある記者から「やってますよ」と反発があった。東山さんや井ノ原さんからも「しています」と伝えられた。