「怒らないリーダーなんていない」
高木氏は「何が正解かは分からないが、ただ岡田監督のあの態度は立派だったと思う。選手を守るという。他のコーチが行くというよりもリーダーが行かないとそこは。選手がその姿を見たら頼もしく思う。リーダーだったら当然怒るよ。怒らないリーダーなんていない」との見解を示した。
さらに「高津監督がどういう態度だったかは別問題として、どういう態度を取れば収まったのか。戦いだから。その中で起きた事故だから。わざとではないと信じている。技術のなさ、そういうピッチャーを(マウンドに)上げているというのがヤクルトの現状の厳しさ。そういうところもあったと思う。技術のある人間は当てない。厳しい所にいっても。そこらへんはちゃんと教えてあげないとこういう問題になる」と続けた。
阪神は優勝マジックを着々と減らし9月7日時点で「12」。18年ぶりのリーグ制覇が見えてきた。一方リーグ2連覇中のヤクルトは今季5位と低迷している。
高木氏は「昨年、優勝争いをしている時に塩見(泰隆)にデッドボールを当てられたらヤクルトは激高していたと思う。今年は立場が逆」とし、次のように持論を展開した。
「相手が栄光をつかもうとしている時にそういうことをされたのだったら(高津監督は)一礼はしておくべき。気持ちは分かるでしょ、岡田監督の。高津は優勝しているし。2年連続で優勝している監督だし。そのかわいいメンバーがケガで離脱するといった時には、帽子を取って『すみませんでした』と言ってもおかしくはないと思う。同じ戦っている仲間として。それがあったらだいぶ違ったと思う」と語った。