「ジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさなかった」
白波瀬氏をめぐっては、再発防止特別チームの調査報告書でも、週刊文春によるジャニー氏による性加害の特集記事について、「メリー氏については遅くとも1960年代前半以降、また、そのほかのジュリー氏及び白波瀬氏をはじめとする取締役については少なくとも週刊文春によりジャニー氏による性加害の事実が報道された以降、それぞれジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさなかったことが、ジャニー氏による性加害の継続を許す大きな要因になったと考えられる」と記されている。
白波瀬氏の欠席については、事務所会見の質疑応答でも質問が上がっていた。
「白波瀬副社長の引責辞任のお話もありました。白波瀬副社長がメディアとのやり取りを担当されていたと思います。今日の会見に参加されていらっしゃらない理由は」との質問に、東山新社長は「(白波瀬氏は)責任をとって退任したと思いますので」などと回答。再度なぜ登壇していないのかを尋ねる声が飛ぶと、「もう退任しているからです」とした。
木目田弁護士はこの質問に「白波瀬さんも会見に出席させるかどうかというのは依頼者であるジャニーズ事務所の皆様ともご相談しました」とし、「結果として白波瀬さんまで会見に出席していないのは、責任という問題でいえば藤島前社長が『自分の責任である』ということでこうやってご説明すると。藤島さんが一身をもって自分の責任だということでここに出ることにしているということだから、白波瀬さんまでは出席させなかったと、ただそれだけの理由でございます」としている。