東京メトロ「凍結騒動」はなぜ起きたのか 背景にX社のデータ保護方針、解除には「ツイート大量削除」の代償も?

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アカウント復活には「13歳になる前に投稿したツイート」などの削除を求める

   Xの「ヘルプセンター」では、凍結解除の手順について記述がある。「アカウントの凍結について」のコーナーによると、電話番号の入力またはメールアドレスの確認の手順を踏むことで凍結解除できる場合があるほか、専用フォームを使って異議申し立てをすることもできる。

   「13歳になる前に作成したTwitterアカウントを復活させる」手順も案内されている。サイトでは「現在年齢要件を満たしている方が13歳になる前に作成したアカウントについては、一部のデータを削除することで復活させることができます」と説明。具体的には「13歳になる前に投稿したツイート」「13歳になる前にしたいいね」「13歳になる前に送受信したダイレクトメッセージ」などを削除することを求めている。

   東京メトロのアカウントが凍結されたのは「8月頭」のことだが、凍結解除を申し込んだ日や実際に凍結が解除された日など、凍結解除の詳細なプロセスは明らかにしていない。

   ただ、現時点でアクセスできるポストの状況を踏まえると、上記の「13歳になる前に作成した~」の手順に従って対応した可能性もありそうだ。今もアクセスできる最も古いポストは17年4月3日のもので、それ以前のものは削除されている。東京メトロの「13歳の誕生日」は17年4月1日だ。SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で調べると、17年3月には47件の投稿をしていたが、現在はすべて確認できなくなっている。

   削除されたポストのひとつが16年3月24日に送信された

「4月1日(金)、総合研修訓練センターを開所します!現在の研修センターの機能を拡充し、部門を横断した訓練による総合力の向上を目指します」

というポスト。グーグル検索では23年9月6日時点でキャッシュが残っており、削除は最近の出来事だとみられる。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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