内閣改造、「排除」されるのは誰に 立憲・泉代表が実名挙げる「ここは変えなきゃいかんでしょうね」

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   立憲民主党の泉健太代表が2023年9月5日夜に配信されたニコニコ生放送の番組で、国民民主党に連立入りの話がくすぶっていることについて「自民党得意のけん制というか寝技というか、煙幕というか、そういう類」だとして、野党の分断工作の一環だとの見方を示した。

   近く見込まれる内閣改造についても「多分河野さん(河野太郎デジタル相)、(野村哲郎)農水大臣、ここは変えるでしょうね。それは変えなきゃいかんでしょうね~」などと見通しを語り、普段の記者会見よりも饒舌に思いのたけを披露した。

  • 立憲民主党の泉健太代表(2021年撮影)
    立憲民主党の泉健太代表(2021年撮影)
  • 立憲民主党の泉健太代表(2021年撮影)

「だからね、あんまり真剣に捉えちゃいかん話ですね」

   番組は「泉健太トークセッション」。視聴者やスタッフからの質問に答えていく内容で、質問も多岐にわたる。国民が連立入りする、とのうわさには、その背景を

「自民党が国民民主党代表選の次の日に連立みたいなことを言うのは(編注:代表選開票の翌日、読売新聞の1面トップは『国民代表に玉木氏再選 自民、連立協議を検討』だった)、これはもう、 自民党得意のけん制というか寝技というか、煙幕というかですね、そういう類ですよね。だから自民党からすれば両方おいしいわけでね...」

などと解説。「両方」の意味は(1)国民を批判する野党が出るため、野党間の分断を図ることができる(2)自民が本気で国民を取り込もうとしたとき、いきなり動くと「反発が出る」ので、現時点では「なんとなく匂わせておく」状況の2つだ。これを踏まえて

「自民党のまさに寝技的なやり口だなぁ、って感じですね。だからね、あんまり真剣に捉えちゃいかん話ですね」

と話した。

「2段階組閣」予想する人も

   さらに、仮に連立入りした際の入閣についても「いろんな噂が飛び交っています」。その例として、一度は自公の議員だけで組閣して、のちに国民のメンバーと入れ替われる「2段階組閣」を予想する人もいる、とした。国民の玉木雄一郎代表は、連立入りの条件として、ある程度の政策の一致と選挙区調整を挙げている。泉氏は、仮に選挙区調整の話がまとまって、野党として議席を得ていた議員が入閣した場合、「もうその選挙区の政治家が与党の政治家になっちゃうわけですよね」と指摘。そういった事態が起きた際は、

「野党としては、その選挙区に、ちゃんと候補者を立てて国民の選択肢を作る」

と話した。

   近く予想されている内閣改造の顔ぶれにも言及した。いわく、「多分河野さん、農水大臣、ここは変えるでしょうね。それは変えなきゃいかんでしょうね~。それを変えなかったら、何のための内閣改造なんだ、って話になるでしょうね」。批判を受けた閣僚は交代するとの見方だ。

   岸田内閣で女性閣僚は永岡桂子・文部科学相と高市早苗・経済安全保障担当相の2人のみ。女性を増やすとの見方もあるが、

「ただ人を変えただけとか1名増やしただけ、ということであれば、あまり本気度なし、ということになるんでしょうね」

とみている。

   一方、岡田克也幹事長は9月6日の記者会見で、

「政党にとっては与党入りして連立を組むのか、野党という立場で通していくのか、というのは、それは党のまさしく根幹に関わる話。何か非常に軽く言っているような、そんな印象を受ける」

と発言。連立入りの条件について発言が出ること自体を問題視した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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