韓国スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は2023年9月4日、女子バレーボールの特集記事を公開し、国際大会における自国代表の低迷ぶりに失望を露わにした。
韓国代表は近年、国際大会での低迷が続いている。5月に開催された2023年FIVB(国際バレーボール連盟)バレーボールネーションズリーグ(VNL)は2年連続全敗で最下位。8月開幕の第22回アジア女子選手権大会では初めてベスト4進出を逃した。
「果てしない屈辱を味わっている」
アジア女子選手権大会では1次リーグ初戦のベトナム戦を2-3で落とし、2戦目の台湾戦を3-2で勝利し初白星を挙げた。2次リーグではタイに0-3のストレート負けを喫し、セミファイナルラウンドに進出できなかった。
記事では、格下とみられたベトナムに衝撃的な敗北を喫したことが、その後の試合に影響を及ぼしたと解説。75年の第1回メルボルン大会以来48年ぶりにベスト4を下回り「果てしない屈辱を味わっている」と嘆いた。
アジア選手権大会は中国が大会最多となる13度の優勝をしており、5度優勝の日本、2度のタイが続く。韓国は優勝経験がないものの安定した成績を残しており、過去7度の準優勝、10度の3位を誇る。アジアでは中国、日本に次ぐ強豪として知られていた。
同メディアは、「韓国代表のセサル・エルナンデス・ゴンザレス監督は大会前にベスト4を目標に掲げていたが、大会では代表チームのレベルの低さを露呈した」と厳しい論調で指摘した。
韓国代表は日本のVプレミアリーグなどでプレーした絶対的エースのキム・ヨンギョン(35)、キム・スジ(36)、ヤン・ヒョジン(33)らが代表を引退してから下降の一途をたどっているとし、「もはや国際大会での好成績は期待できない」と突き放した。中国・杭州アジア大会が9月19日に開幕するが「成果を期待するだけ無駄だろう。パリ五輪出場切符も同様だ」と嘆いた。