高津監督は「言い訳せず『すみませんでした』の一言を」 阪神近本への死球騒動、田尾安志氏が指揮官に苦言

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   プロ野球楽天の元監督で野球解説者の田尾安志氏が2023年9月4日にYouTubeチャンネルを更新し、9月3日のヤクルトvs阪神戦(神宮)で、ヤクルトの山本大貴投手が阪神の近本光司外野手の右脇腹付近に死球を与えたことについて持論を展開した。

   死球は阪神が7-0の大量リードで迎えた9回先頭。8月13日にもヤクルト戦で梅野隆太郎捕手が死球を受けたとあって、複数報道によると、岡田彰布監督は試合後のインタビューで「そういうチームなんやろ」「(試合後)おらんかったんよ、高津(臣吾監督)。ベンチに」などと怒りをあらわにした。

  • ヤクルトの本拠地、神宮球場
    ヤクルトの本拠地、神宮球場
  • ヤクルトの本拠地、神宮球場

DJのアナウンスには「これは言っちゃいけないな」

   死球後にこの回を無失点で抑えた際、スタジアムDJが「ナイスピッチング山本」とアナウンスしたことも、SNSなどで「最低最悪」「本当に許せない」と怒りを買っていた。

   田尾氏も

「これは確かにちょっと問題ありのコメントでしたね」
「相手選手に当ててたわけですから、これは言っちゃいけないなと。タイガースファンからすると頭に来るよなということだったと思います」

と共感した。

   敗戦濃厚の試合で攻めた投球をした山本投手に対しては、

「特に近本選手は調子のいいバッターですから、中に入ってしまうと痛打を食らう。そういう気持ちが働くとどうしてもインサイドの際どいところを狙いすぎてデッドボールになることもあるわけです」
「山本投手をかばうわけではないんですけれども、実績をそこまで作ってないピッチャーにとっては、どういう状況であっても打たれちゃいけない。何とか抑えないといけない。そういう気持ちしかないんだと思います」
「その結果として際どい球を投げようとしすぎてデッドボールを当ててしまった。デッドボールを当てたってことはよくないことなんですけれども、山本投手の気持ちも僕はわかる」

と理解を示した。

「ゲームが終わった時点で謝りを入れれば...」

   岡田監督の怒りについては「高津(臣吾)監督の態度」に問題があったとして、

「ゲームが終わった時点で高津監督が、タイガースベンチの方へ行って謝りを入れれば、ここまで岡田監督もカリカリしなかったんではないかなと僕は思うんですよね」
「岡田監督からすれば歳下の監督がそのことに対して何も言わずにベンチを去るということにカチンときたということも1つあるんではないかなという気がします。どんな理由があるにせよ、相手チームの選手にもしかすると大けがをさせたかもしれない。そういう状況を作ってしまったわけですから、言い訳をせずに『すみませんでした』という一言はいったなという気がします」

と私見を語った。

   動画のコメント欄には、

「インコースを厳しく攻められるのは好打者の証でもありますし、たまたま体に当たることもあります。そんなことより、後に遺恨を残さないような配慮をすることが責任ある監督のとるべき態度であったと思います」
「プロ野球をやってこられた方からしたら死球も仕方ないと思われるところは理解します。しかしプロ野球を応援するファンからしたらこういうのは出来るだけ避けるようにプロ野球界として努力して欲しいです」

といった声が寄せられている。

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