ミニカーと加湿器で「空気の流れ」観察...小学生の自由研究に3万いいね 父親「子供の表情は輝いていた」

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どうやって実験したのか

   nikqさんによれば、空気の流れを調整する装置「風洞」は主に3つの要素で構成される。真っすぐ整った空気の流れを作る「整流板」、空気の流れを観察する「実験部」、空気を送り込む「送風機」だ。nikqさん親子は、加湿器の蒸気で空気の流れを可視化し、牛乳パックに透明プラスチックの窓を設けた実験部に蒸気を流し込み、その様子を観察した。

   実験で参考となったのは、長崎大学大学院工学研究科総合実践教育研究支援センターが公開している「可視化風洞の作り方」と、兵庫県立神戸高等学校の生徒らが公開した論文「自作風洞実験器を用いた空気の流れの可視化~ 紙飛行機の形状と空気の流れ ~」だったという。

   長崎大学が公開している手法では、たくさんのストローを蜂の巣のように束ねて空気の流れを整えている。しかしこの装置の制作は手間がかかるため、手軽にできる方法を考えた。

「一番簡単かつ影響が大きいのは、ファンは陰圧で(引き込み側で)利用することです。引き込み側なら、うまくやれば整流板なしでもスモークは線になってくれます」

   実験では、流れを分かりやすくするため、風速や蒸気の濃さを調整することが重要だ。nikqさんは「楽しそうに調整する子供の表情は輝いていて、見られてとても良かったです」と振り返る。

「また、やってみると好奇心がいろいろに出てくるようで、当初想定しなかったクルマなどもどんどん試しはじめました。
古い車、働く車と、現代の車、レースカーは、風速が同じでも全く流れが違います。
この差をはっきりと目で見て『だから今の車は燃費がいいのかー』と、実感として体験できたようです。
目の前で観察のできる、お手軽物理実験の価値を再実感しました」

   SNSで実験が話題になると、車に興味を持っているから息子の話ではないかといったコメントもあったが、nikqさんはこう述べる。

「知的好奇心に性別は無いはず。女の子だって理科やクルマに興味を持って良い。
大人が、子供の興味関心を伸ばしてあげられたらいいなと思います」

    nikqさんはたくさんの人から「やってみたい」という感想が寄せられたといい、「皆さんぜひ本当に試してみてほしいです」と呼び掛けた。

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