「私が卵産んでます!」斬新ポップが大反響「この発想はなかったw」 売れ行き急増で養鶏場も驚き

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生産者は仲良し3兄弟

   アイナン産業は、約57万羽のニワトリを抱える創業60年超の小さな養鶏場だ。現在は3代目となる「卵三兄弟」がニワトリの面倒を見ている。ポップを制作した豪士専務は次男で、長男の大士さんは取締役、三男の岳士さんが農場長を務めている。三兄弟は愛知県立半田農業高校を卒業後、大学で農業を学び現職に至る。兄弟仲は良好で、お昼も一緒に食べているという。売り場では、3人の顔写真も紹介している。

   豪士専務は、XでJA全農たまごを目にして「こんな売り方もあるんだな」と感じていたと振り返る。それからしばらくして、なぜか自社の卵が急激に売れ始めた。

「ここ最近、急に売れ行きが増えていました。いつもの2、3倍近く売れていて、『なんで売れているのかな』と疑問を持っていました。ネットでどれくらい話題になっているのでしょうか?」

   記者が反響を伝えると、「全然知らなかった、すごいですね!」と非常に驚いた様子だった。ポップを制作した背景については、次のように説明する。

「お試し感覚で、もっと卵を売るためにポップを作ってみました。生産者の顔を紹介する取り組みが広がっていますが、このニワトリが生んでいるのだと伝えたかったのと、キャッチーな感じを意識して制作しました。日ごろからユニークなものを制作しているわけでなく、初めての取り組みだったのでビックリです」

   「ジュリア」はニワトリの品種を指している。白い卵を産む標準的なニワトリだという。ポップでは、日ごろの感謝と敬意を込めて「ジュリアさん」と紹介した。「7%の卵」は商品名で、飼育している全鶏の中から一番いい卵を生む活力のある日齢の鶏の上位7%を厳選していることから命名した。

   ジュリアさんにトサカがあるため、Xでは「てめぇ雄だろ!?」「オスは卵生まんやろw」と疑う声も広がった。豪士専務によれば、掲載しているのは卵を生産しているメスで間違いないという。オスはもう少し体格が良く、トサカも大きくなると説明した。

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