あなたは、8万円のベビーカーをどう感じますか?──。
J-CASTニュースは2023年8月、読者アンケートをもとに、ベビーカーの相場を起点とした育児をめぐる経済情勢について、ベビー用品の開発・販売を行うコンビ(東京都台東区)と、シンクタンク「浜銀総合研究所」(神奈川県横浜市)の遠藤裕基主任研究員に話を聞いた。
「8万円のベビーカー」高い?標準的?
ある写真週刊誌が6月、芸能人夫妻が愛用している8万5000円ほどするというベビーカーを「超高級」と報じた。X(ツイッター)では標準的な値段だとツッコミが寄せられ、様々な意見が広がった。
J-CASTニュースは、「【読者アンケート】8万円のベビーカーは『超高級』か 週刊誌報道で議論に...あなたが考える予算は?」と題した記事を公開。併せて読者投票を実施し、8月7日15時までに730票寄せられた。
結果は「標準的だと思う」が55.48%と半数以上を集め、次いで「高いと思う」が40.68%、「安いと思う」は3.84%。
「実際に、あなたがベビーカーを購入する時の予算はいくら?」とも聞いた。658票のうち、上から「4~5万円台」が29.64%、「2~3万円台」が25.08%、「6~7万円台」が20.36%。「8~9万円台」は13.37%と4番目だ。
浜銀総研・遠藤氏は、結果を受けて「見方としては凄く自然」と見解を述べた。予算の票が低価格に寄った点は、「あくまで予算なので、『このぐらいで買えたら良い』みたいなのが多分に含まれている」とみる。
一方、購入する際には機能面や赤ちゃんのフィット感など考慮したくなり、結果として、予算を上回る物を買わざるを得ない状況にもなりうる。「そうなると8万円でもそんなにおかしくない」と捉えられているのではないかという。
親心からすると、「無い袖は振れないけれど出来る限り自分に使うお金を節約して、子供のために良い物を買ってあげたい」。「ただ、もちろん予算で考えてるよりも価格が高くなってしまうので、当然家計としては苦しい」と述べる。