韓国出身の女性DJ「DJ SODA」さんが音楽フェスで観客から胸を触られたと被害を訴えた問題で、加害者を名乗る男性2人が府警に出頭したと報じられたことに対し、フォロワーを多く抱えるツイッター（現・X）アカウントが「許してあげて欲しい」と発言している。
なぜ無関係の人がそのように促すのか。J-CASTニュースは、性犯罪被害者への第三者の非難など犯罪心理学を研究している駿河台大心理学部の小俣謙二教授に聞いた。
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DJ SODAさんのインスタグラムより（@deejaysoda／一部加工）
美容外科医が「事件にせず示談で許してあげて欲しいです」発言
チャンネル登録者数17万人超のYouTuberであり、東京美容外科の統括院長の麻生泰さんは2023年8月21日から22日にかけて、ツイッターで「触ったのは悪かったと思いますが、事件にせず示談で許してあげて欲しいです。これで性暴力の犯人になってしまったら人生が変わってしまいます」などと投稿し、批判が相次いだ。
この時、イベントを主催した「TryHard JAPAN」が不同意わいせつ罪と暴行の罪で男女3人を刑事告発し、加害者2人が警察に出頭したと報じられていた。両者とみられる人物がユーチューブで謝罪していた。
フォロワー80万人超のツイッターアカウントも「なんか、もう許してあげたらいいんじゃないかって気もするよな。 SODAちゃんもトライハードも小銭と謝罪文あたりで示談ありじゃないか？ わざわざメディア巻き込んで刑事告訴なんかしてもブーメランが心配だろうし」と投稿しており「男性の性加害について、部外者の男性が『謝罪してるんだからもう許してあげたら』というのは本当によく見る光景だね 性被害者の意向を無視して、自分の寛大さをアピールするために利用しているようにみえる」「関係ない男が勝手に加害者を許し、被害者の女は完全に蚊帳の外」「マンフォーギブンですね」といった反発が寄せられている。