西武低迷も「要因は山川穂高の不在ではない」 関係者が指摘する「真のワケ」

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   知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検されていた西武の山川穂高について、東京地検が不起訴処分としたことを2023年8月29日に発表した。

  • 2023年3月のWBC出場時の山川穂高選手(写真:AP/アフロ)
    2023年3月のWBC出場時の山川穂高選手(写真:AP/アフロ)
  • 2023年3月のWBC出場時の山川穂高選手(写真:AP/アフロ)

「育成能力に長けているとは言えない」

   最下位に低迷するチーム状況で、リーグワーストの333得点と貧打にあえいでいる。山川不在の影響は大きい。昨季は41本塁打、90打点で2冠に輝くなど不動の4番として活躍。森友哉がオリックスにFA移籍したことで、ポイントゲッターを務める山川に掛かる期待はより一層高まったが、5月上旬に想定外の不祥事が週刊誌の報道で判明し、コンディションを理由に登録抹消された。今季は17試合出場で打率.254、0本塁打、5打点。松井稼頭央監督は思い描いていた戦力構想が大きく狂っただろう。

   ただ、低迷の理由は「山川不在でない」という指摘も。スポーツ紙記者は「山川が下半身の強い張りを訴えて4月に戦列を離れていましたが、その時にチームは白星を積み重ねていました。低迷の大きな理由は若手の伸び悩みとベンチワークだと思います。守護神で何度も救援失敗している増田達至を抑えで起用するなど、首をかしげる起用法が多い。打線も好調の選手を外し、テコ入れを図ったりしているが機能していない。松井監督は機動力を武器にした野球を志向していますが、2ケタ盗塁を記録している選手は22盗塁の外崎修汰のみ。西武の2軍監督を務めていた時からブレークした若手選手が皆無に近く、育成能力に長けているとは言えない」と指摘する。

   3位・ソフトバンクと7.5ゲーム差とCS進出が厳しい状況に追い込まれている。山川を1軍復帰させるかを含め、今後チームをどう立て直すか注目される。(中町顕吾)

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