BreakingDown幹部、ジュリー氏を「人格者の素晴らしい経営者」と評価 「一人追及され続ける社会は果たして本当に正しいのか」

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   格闘技イベント「BreakingDown」の運営会社COOの溝口勇児さんが2023年8月30日に公式X(旧ツイッター)を更新。ジャニーズ事務所代表取締役社長の藤島ジュリー景子氏とのエピソードを明かしつつ、現在辞任を求められていることについて疑問を呈した。

   創設者でジュリー氏の叔父にあたる故・ジャニー喜多川氏による所属タレントらへの性加害問題が取りざたされているジャニーズ事務所。8月29日には外部の専門家による再発防止特別チームが報告書を公開するとともに会見を開き、創業一族であるジュリー氏の辞任を提言した。

  • 藤島ジュリー景子氏(ジャニーズ事務所ウェブサイトより)
    藤島ジュリー景子氏(ジャニーズ事務所ウェブサイトより)
  • 藤島ジュリー景子氏(ジャニーズ事務所ウェブサイトより)

「責任を現社長が一人追及され続ける社会は果たして本当に正しいのか」

   溝口さんはXで「以前、嵐の東京ドームコンサートに仕事の兼ね合いもあってご招待いただき、衝撃を受けたことがある」と明かしつつ、「それは社長であるジュリーさんが関係者やスタッフ、スポンサーが数百人集まるアフターパーティーの会場の入り口に立ち続けて、会の始まりから終わりの時間まで、すべての人にひとり一人挨拶をしていたこと」と裏でのジュリー氏の振り舞いについて明かした。

   また、溝口さんがジュリー氏に「これいつもやってるんですか」と聞いたところ、「トラブルがあったり、慌ただしい時はできないのだけど、余裕のある時はやってるわ。本当に皆さんのお陰で今があるから」と話していたとのこと。溝口さんはこれを見習い、「BreakingDown」でも会場の入口に挨拶に行ったことを明かした。

   溝口さんはジュリー氏について「社員や関係者やファンやタレントのことを本当に大切にするために奮闘してる人」「辛い境遇で苦しんでいる人にいつも温かく手を差し伸べようとしてくれる人格者の素晴らしい経営者」と表しつつ、「代表が変わってからは一度たりとも被害が発生しておらず、再発の懸念も乏しい中で、何一つ責任も取らずに亡くなった叔父が犯した過ちの責任を現社長が一人追及され続ける社会は果たして本当に正しいのかと、ここ最近はひとり葛藤してる」と指摘。

   「この世は不条理に溢れてる」とし、「理不尽な権力や弱者の顔をした横暴や不当な圧力や不条理な脅しに振り回されないように、大きな自由や大きな影響力がほしいと思う今日この頃です」とつづっていた。

   また、この投稿に対しXユーザーから「これガチで書いてる?」と戸惑いの声が寄せられると、溝口さんは「200%、こういった考えだけど」と強調していた。

   溝口さんはジュリー氏の人柄や経営手腕を評価しているが、再発防止特別チームの報告書では、ジュリー氏の責任についても言及している。取締役就任時には、ジャニー氏の性加害疑惑を認識していたと認められるにもかかわらず、調査などを怠ったためだ。

   ジュリー氏体制の下でも性加害はなかったとの立場を貫き、「他の役員・従業員の意識に強い影響を及ぼし、ジャニーズ事務所では、ジャニー氏の性加害を『なかったこと』にするという役職員の意識が改められることなく、継続されてきた」と報告書では指摘している。「絶対的な権力者」が死去し、会社の株主を100%保有した状況であれば、「先代の負の遺産を清算するべく、これらの対応を行おうと思えば、いつでも行うことができたはずである」とジュリー氏の経営責任は大きいとする。

   22年8月に、性加害問題を全世界に伝えた英BBCに取材を申し込まれた際も、ジュリー氏はインタビューを断り、問題と向き合うのを避けていた。

   報告書では、ジュリー氏が経営トップのままでは「役職員の意識を根底から変え、再出発を図ることは、極めて困難であると考えられる」としている。

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