「厳しい道のりであることは間違いない」
「同じボクシングでもプロとアマチュアでは別の競技といっていいほど競技スタイルが異なります。ラウンド数、採点基準も違います。プロの世界戦は12ラウンドですが、アマチュアは3ラウンドと短く、これにアジャストしていくのは難しい。全く通用しないということではなく、あまり時間がない中でアマチュアの競技スタイルに即したトレーニングをいかに集中的に行えるかが課題になるでしょう。厳しい道のりであることは間違いないと思います」
さらに「アマチュアの選手がいきなりプロの世界戦で勝てないというのはラウンド数の違い」とし、「12ラウンドを戦うスタミナがないわけではなく、スタミナ配分がうまくできない。逆にラウンドが短くなれば問題ないかといえばそうではない。短いラウンドを全力疾走しないといけない。試合が終わるころにようやくエンジンがかかってきたというようなことが起こりえる」と説明した。
パッキャオは21年8月に行われたプロの試合を最後に現役引退。22年12月にはエキシビションマッチに出場し元気な姿を見せた。
金平会長は「夢があるのは、アジア予選で日本人選手と対戦する可能性があるということ。そういう楽しみもある。パッキャオほどの選手がどれほどのパフォーマスができるのか。年齢のこともあり厳しいだろうと皆思うかもしれないが、それを乗り越えてもらえたら夢がある」と語った。