加藤未唯に「過ちを犯した人が受け入れない...理解できない」 失格騒動のソリベストルモが批判「私たちは悪くない」

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   スペインスポーツメディア「AS」(WEB版)が2023年8月29日、6月に開催されたテニス全仏オープン女子ダブルス3回戦で加藤未唯(ザイマックス)ペアが失格になった騒動の特集記事を組み、加藤ペアと対戦したサラ・ソリベストルモ(スペイン、26)の見解を報じた。

  • 全仏オープン混合ダブルスで優勝した加藤未唯ペア(写真:AP/アフロ)
    全仏オープン混合ダブルスで優勝した加藤未唯ペア(写真:AP/アフロ)
  • 全仏オープン混合ダブルスで優勝した加藤未唯ペア(写真:AP/アフロ)

欧州の元選手、解説者から批判の声

   記事によると、ソリベストルモは「今日に至るまでいろいろなことが明るみになり、(ペアを組んだ)マリエ(ブズコバ)も私も今は冷静でいられるけど、過ちを犯した人(加藤)がそれを受け入れたくないというのは理解できない」と批判。さらに「彼女(加藤)がすることといえば、私たちは悪くないのに私たちのせいだと言うことだけ」とコメントしたという。

   加藤、アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組は女子ダブルス3回戦でマリエ・ブズコバ(チェコ)、ソリベストルモ組と対戦。失格の発端となったシーンは第2セットの第5ゲームに起こった。ポイント間にネット際にいた加藤が、自陣コートにあったボールをコート外に出すためバックハンドで返球。これがボールガールの頭部に当たり、ボールガールは泣き出してしまった。

   当時の欧州メディアによると、加藤は主審に警告を宣告されたが、直後にブズコバとソリベストルモが主審に異議を申し立て判定が覆って失格になったという。ブズコバとソリベストルモの行動をめぐり、欧州の元選手や解説者から批判の声が上がり、加藤ペアの失格を受け両者が笑ったように見えたことも批判の対象となった。

ブズコバの不慣れなスペイン語に反応して笑ったと釈明

   ASによると、ソリベストルモはコートで笑ったことを明かした上で、ブズコバの不慣れなスペイン語に反応して笑ったと釈明。「マリエはとても上手に(スペイン語を)話すけども存在しない単語をたくさん言う。彼女が存在しない単語を2つ私に言ってきたのでつい笑ってしまった」と説明したという。

   ブズコバも加藤を批判していた。全仏オープン終了後の7月に地元チェコメディア「iDNES.cz」(WEB版)のインタビューの中で「彼女(加藤)はすべてを引き起こし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたのです」と加藤を非難したという。

   さらに「彼女は試合中ずっと怒っていてラケットを投げることもあった。私たちはオーストラリアで対戦したことがあるけど、そこでも似たような感じだった。彼女は何かトラブルを起こしていた。多くの選手たちが、彼女がコートでどんな態度をとっているか知っていると言っていた。彼女にあんなことが起きても驚かないと言っていた」と説明したという。

   一方の加藤は全仏オープン終了後の6月22日に海外のテニス専門メディア「CLAY」(WEB版)の取材に対して、失格となった試合を振り返り、主審とスーパーバイザーから「(ボールガールが)少年だったら大丈夫だった」「ボールが足や腕に当たったのならば大丈夫だったが首に当たってしまったから」などの説明を受けたという。

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