ジャニーズ事務所は「名前を変えないといけない」 茂木健一郎氏、抜本的改革を提言

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   脳科学者の茂木健一郎氏が2023年8月30日、ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題で外部専門家による再発防止特別チームが記者会見を開いたことを受け、ジャニーズ事務所やジャニーズグループのエンターテインメントについてYouTube動画で持論を展開した。

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「僕は前から根本的に疑問で。僕は好きなエンターテインメントとは違うんですよね」

   茂木氏は30日、「ジャニーズ事務所がこれから進むべき道」と題した動画を公開してジャニーズ事務所の今後について持論を語った。

   再発防止特別チームの調査報告書では、ジャニー喜多川氏による性加害の事実を認めた上で、藤島ジュリー景子社長の辞任を求めていた。こうした報告内容について、茂木氏は「その通りなんだろうと思います」とし、「ジャニーズ事務所の方々もこれから適切な対応をされるんだろうと思いますし、場合によってはもう会社の名前を変えないといけないかもしれませんよね」と主張。

   「ジャニーズ事務所っていうのは、ジャニー喜多川さんの名前がついているわけなんで。なかなか難しいところかなと。同じ名前でやってくのは」とした。

   社名の変更とともに、「ジャニーズ事務所が提供してきたエンターテインメントの質も見直す必要があるんだなと思うんですね」とした。

   茂木氏は「Spotifyのグローバルトップ50をよく聴いてる」といい、「中南米のですね、音楽ってのが今意外ときてる感じなんですよね。世界的に見るとね」と説明。中南米の音楽の魅力について「人々の生き方とか、そこに現れてる人間感というものに共感してる人が多いんじゃないかな」と説明した。

   ジャニーズ事務所が展開してきたエンターテインメントについて、「ボーイグループっていうあり方ですね。これは僕は前から根本的に疑問で。僕は好きなエンターテインメントとは違うんですよね」とした。

   茂木氏が愛聴している海外アーティストと比べ、「やっぱり人間観だと思うんですよね。その一人ひとりがどれぐらい強く立っているか」と評した。ジャニーズのグループを好むファンがいることは構わないとしつつ、「グローバルに見てどうなのかっていうと、なかなか難しいところがある」とした。

「センターステージにおいてきたことについては、本当に日本のエンタメをダメにしてきたんだろう」

   茂木氏は国内メディアについても批判を行っている。

「今回メディアが大いに反省すべき。どの顔をして、なんか偉そうにジャニーズ事務所のことを報じているのかって本当に心の底から思いますけどね、新聞もテレビも」

   「日本のメディアは腐ってると心の底から思います」とし、多くのメディアがジャニーズタレントを起用してきたのは「彼らが便利だから。視聴率を稼ぐから」とした。

   ジャニーズのパフォーマンスは世界と比べ「クオリティ的に難しい」とし、「NHKをはじめとする日本のメディアが(ジャニーズのグループを)センターステージにおいてきたことについては、本当に日本のエンタメをダメにしてきたんだろう」とメディアを批判した。

   ジャニーズグループについて「一人ひとりの個性をあんまり出さないような、歌唱力とかもあんまり。みんなで踊ってればいいだろ、その踊りのクオリティを上げていけばいいだろ、っていうその先にあるものっていうのはなんなんだろうなって僕は非常に大きく疑問に思います」と断じ、「本当に日本で才能のあるアーティスト、ミュージシャンがいるのに隠れちゃってる可能性もあるわけじゃないですか」とぼやいた。

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