「顔見せ興行という位置付け」
多くの世界戦をプロモートしてきた金平会長は、プロモーターの立場からみて今回日本初上陸となるカシメロ陣営の思惑に言及した。
「カシメロ陣営は井上戦の前哨戦としてこの試合を捉え、日本のボクシングファンに対しての顔見せ興行という位置付けだと思います。来年のどこかで井上戦を考えているでしょうからここでアピールしておきたいところ。カシメロ選手は日本での知名度が高いので注目の一戦になると思います」
現在スーパーバンタム級の世界王座は、WBCとWBO王座を井上が保持し、WBAとIBF王座をマーロン・タパレス(フィリピン、31)が持っている。両陣営とも対戦に前向きで年内にも4団体統一戦が行われる見込みだ。
金平会長は「来年、井上選手とカシメロ選手が対戦する可能性はあると思います。ただ(ルイス)ネリ選手がWBCの指名挑戦権を持っているので、順番的にはネリ選手が先になるかもしれません。いずれにせよカシメロ選手は井上選手の有力な対戦候補のひとりであることは間違いないと思います」と語った。