クレジットカード会社大手のクレディセゾンが2023年8月29日、同社が提供する「永久不滅ウォレット」のサービスを10月31日をもって終了すると公式サイトで発表した。
SNSでは、「永久不滅」とするサービスの終了に驚きの声が広がっている。
「永久不滅ウォレット残高450円分につき、永久不滅ポイント100ポイント」に戻す
公式サイトの説明によると、「永久不滅ウォレット」は、同社が提供するカードのショッピング利用1000円につき1ポイント貯まる有効期限のないポイントサービス「永久不滅ポイント」を100ポイント単位(100ポイント=450円分)で交換後、セゾンポケットやポイント運用などで利用できるサービスだ。
同社は今回の発表で「永久不滅ウォレットサービスにつきまして、誠に勝手ながら2023年10月31日(火)をもちましてサービスを終了することとなりました」としており、理由は明らかにしていない。
今後は11月1日から「永久不滅ポイントからの永久不滅ウォレットへのご交換を停止」し、加盟店での「永久不滅ウォレットでの決済を終了させていただきます」という。サービス終了後も「セゾンポケット」「ポイント運用」「セゾンのふるさと納税」などのサービスで永久不滅ウォレットを使うことはできるという。
すでに保有している永久不滅ウォレットを利用しない場合は、2024年1月末までに「永久不滅ウォレット残高450円分につき、永久不滅ポイント100ポイントとして永久不滅ポイントにお戻し」するほか、「450円に満たない分は4.5円に対し永久不滅ポイント1ポイントの計算にてお戻しいたします(割り切れない場合の端数は繰上計算)」という。
「永久不滅とは何なのかを我々に問いかけてくる」
SNSでは、「永久不滅」の名を冠したサービスの終了に驚きと笑いの声が広がっている。
「面白過ぎる。永久不滅とは何なのかを我々に問いかけてくる」
「サンシャイン池崎に読んでもらいたいくらい本文に永久不滅という文字がたくさんあった」
「今年一番笑った。終わるんかいっ!」
「永久不滅じゃなかったのかよ!!!!」
「永久不滅サービスの終了、ギャグみたいだな」
クレディセゾンの「永久不滅」をめぐっては、2022年1月にも話題になった。長崎市内の十八親和銀行の関連会社「十八カード」が発行していたUCカードについて、有効期限が切れた後は「永久不滅ポイント」が失効して利用できなくなるとして、期限内の利用を呼びかけていた。カード失効に伴ってポイント利用もできなくなるという流れだが、「永久不滅ポイント」の呼び方に疑問の声があがった。
十八カードの案内は21年10月にウェブサイトに出され、十八親和銀行サイトでも当時、同じ内容の案内があった。十八カードは22年4月1日にFFGカード(福岡市)と合併するとして、22年4月末以降に迎える有効期限をもって、十八カードでのUCカード会員業務の取り扱いを終了するとあった。22年4月1日以降は十八カードに代わりFFGカードで取り扱うとしていた。
当時、クレディセゾンの広報室は22年1月18日のJ-CASTニュースの取材に対し、「カード会員なら、ポイントの有効期限はありませんので、永久不滅とうたっています。あくまでも呼称ですので、カードがなくなってしまうとポイントは復活しません」と答えていた。